毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

香港の食べ物と言えば?(ごはんもの篇)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818155947.jpg ▲ワンタンの見えるワンタン麺の写真です(^_^ゝ。

 先日、1月23日に食べたワンタン麺の写真をアップしましたら、ワンタン麺って言うけどどこにワンタンがあんねんっ(-_-#)!というお叱りの声(^^)をちょうだいしましたので、1月25日の昼に食べたワンタン麺を改めてご紹介しようと思いますー。

 しかしそれでは前回と同じになってしまいますので、今回は「ごはんもの」にスポットを当ててみたいと思います。

 香港には代表的な庶民のファストフード店「麺粥店」が至る所にありますが、ここで扱っているのは文字通り麺と粥がメインで、ごはんものは扱っていないのがほとんど。香港に住んでいたときは、幸い職場の近くに麺も粥もごはんものも扱う店があったので通い詰めていましたが、その店は僕が香港を離れてしばらくして閉めてしまったとのことで、今回は新たに探さなければなりません。

 だいたい、「○○記」というふうに店の名に「記」が付くのがなんでもやってる店のようです。既にレポートしました北角(ノースポイント)までのトラムの旅を終えた後、北角のあたりでキングズ・ロードを歩きながら店を探すことにしました。そうしたら、さすが庶民の街・北角、すぐにありました、なんでも屋さんが。店の名は「新釗記(SUN CHIU KEE)」といい、看板にも「粥粉麺飯」とばっちり書いてあり、オールマイティであること間違いなし(ちなみに「粉」とは「米粉」、つまりビーフンみたいな米の粉で作った麺類のことですね)。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818160022.jpg 看板に「粥粉麺飯」の文字。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818160018.jpg 北角で見つけた「新釗記」。

 店内はすごい混雑で満席です。北角の庶民が認める評判の店であることがわかります。地元の香港人の他に、大晦日ということでお休みなので住み込みメイドとして働いているフィリピン人たちもたくさん来ています。見知らぬ場所で何もわからずに入ってこういう店に当たるとちょっとうれしいです(^^)。

 ようやく席を見つけて注文です。カタコトの広東語で注文するのでちょっと苦労しますが、通じたときはうれしいもんです。注文したのは「叉焼蛋飯」「鮮蝦雲呑麺」「鮮蝦水餃」「油菜」、そして食後は「熱鴛鴦」です。

 香港のこの種の店だけではなく、広東料理の店では必ず店内に「吊しもの」を作っています。「吊しもの」というのは、チャーシュー(叉焼)、ローストチキン(焼鶏)、スチームチキン(切鶏)、ローストグース(焼鵞)などがこんがりといい色を付け甘い蜜のような汁をしたたらせて厨房のガラス窓に吊してあるのです。それらをぶつ切りにして白いごはんの上にどさっと載せた「ごはんもの(飯類)」がまた香港ではおいしいのであります。この日は「叉焼飯」が食べたかったのですが、僕の頼んだものには「蛋」の字が付いています。「蛋」とは玉子のことですが、どんなのが出てくるんでしょー。

 待つことしばし。やってきました「叉焼蛋飯」。あれれれっ??ぱっと見た目はお皿の上は真っ白です。よくよく見ると、山に盛った白いごはんの上に目玉焼きをひっくり返したものが載っています。なーるほど、これが「蛋」ね。そしてこの目玉焼きをぺろっとめくると、ありましたありました、チャーシューのぶつ切りがたっぷりおわします。これこれ、これが食べたかったのよ。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818160007.jpg できたぜ「叉焼蛋飯」。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818160013.jpg ▲上に載った目玉焼きをぺろりとめくると、下にはジューシーなチャーシューがたっぷり~♪。

 続いて「油菜」。この日も「芥蘭」を茹でたものにオイスターソースが付いてきます。濃い緑が健康によさそうです。そして「鮮蝦雲吞麺」。蝦ワンタン麺であります。今回は抜かりなく、下に沈んでいるワンタンを表面に引き出してしっかり写真を撮りましたよ(^^)。
 もう一つ出てきたのは「水餃」、つまり水ギョウザのことなんですが、ぱっと見た感じはワンタンと同じような気もします。どちらも蝦がたっぷり入ってぷりぷりなのは違いないのですが、水ギョウザのほうが(もちろん麺は入っていませんし)、ワンタンよりもちょっと大きめで、豚の挽肉も入っていて味わいも違います。あーおいしー。大晦日なのにやっていてくれてよかった「新釗記」、感謝する。

 最後に出てきたのは食後のお茶。写真を撮り忘れてしまったのですが、これまた香港では定番中の定番と言ってよい「鴛鴦茶(インヨンチャー)」のホット。「鴛鴦(おしどり)」というぐらいですから何か二つがセットになったものだと想像が付きますが、なんとコレ、コーヒーと紅茶のハーフ&ハーフにたっぷりミルクを入れた飲み物なんです。「コーヒー紅茶ぁ?」と最初はちょっとぎょっとしますが、これが意外とやみつきになるんだな。ホットもアイスもありますが僕はいつもホットで砂糖は入れない。インスタントものの粉末やティーバッグがスーパーでも売っていますが、店で飲むのがやっぱりいちばんウマイ。香港での食後にはこれがベストb(^_^)。

 さーて、また満腹になってしまった。これからどこへ行こうか。大晦日の香港、ますますにぎやかになってきたようですよ(^^)。

https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/d4/c0/mainichigaharu/folder/1807024/img_1807024_48997619_1?1233504591 定番、芥蘭の「油菜」。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818160003.jpg ▲こちらは麺なしの水餃子。ワンタンよりも大振りで肉も入って食感はなおかつぷりぷり(^^)。