香港の食べ物と言えば?(飲茶篇)
▲飲茶の定番「エビ蒸し餃子」と「エビしゅうまい」。
さて、香港ネタが続いていますがもうしばらくおつきあいください。
香港の食べ物と言ったら、なんでしょう。
1月23日の香港到着日の夜にはワンタン麺を食べました。これももちろん香港定番のファストフードです。しかし、香港の食べ物と言ったら何をさておいてもまずは「飲茶(ヤムチャ)」ではないでしょうか。お茶を飲みながら様々な「点心」をつまむ、香港では誰でもが楽しむすばらしい習慣です。
最近は、人件費節約のためか、オーダー式(テーブルの上で注文票にチェックを入れて渡すと注文したものが運ばれてくる方式)のところが増え、昔ながらのワゴン式(おばちゃんたちが点心を積んだワゴンを押しながら店内を練り歩く方式)は圧倒的に少なくなってきているそうです。
しかし、飲茶はやっぱりワゴン式じゃなくっちゃ楽しくありません。テーブルとテーブルの間を縫うように練り歩くワゴンをとめて、「何がいっかなー」と悩んだり、ワゴンを押すおばちゃんとちょっとした会話を楽しんだりというのがいいですし、ワゴンが店内を練り歩いているとなんと言っても全体の活気が違います。
ワゴン式がやっぱり最高。
というわけで、1月24日のお昼は香港島金鐘(アドミラルティ)にあるレストランに行きました。ビルのワンフロア全体がレストランになっていますが、間仕切りがなくてそのワンフロア全体が見渡せてしまい、その広さに仰さ。反対のはじっこなんてほとんど見えないくらいです。そしてその広いフロアをいくつものワゴンがゆっくりと巡っています。蒸籠に入れた点心を蒸しながら行くワゴン、お粥のワゴン、春巻きなど揚げ物のワゴン、デザートのワゴンなどなど。また、フロアの中央部では焼き餃子や大根餅などの焼き物や、鳥の足爪や豚足などの煮込みもの、茹で野菜などのテーブルがあってその場で調理してくれます。
広すぎて端が見えん。
テーブルに就くと、まず「お茶はなににするか」と訊かれます。香港人はだいたいプーアル茶を頼みますが、人数が多いときには2、3種類別々のお茶を頼んで楽しむこともあります。
ワゴンには、載せているものの名前がかかれたプレートがその前面に差し込んであるので、それを見て、食べたいものがあったらワゴンをとめてそれをもらいます。そのとき、ワゴンのおばちゃんはテーブルの上の伝票にハンコをひとつ押していきます。このハンコを基にお会計をするのです。
ワゴンには、載せているものの名前がかかれたプレートがその前面に差し込んであるので、それを見て、食べたいものがあったらワゴンをとめてそれをもらいます。そのとき、ワゴンのおばちゃんはテーブルの上の伝票にハンコをひとつ押していきます。このハンコを基にお会計をするのです。
ワゴンの後方。
これはデザートのワゴン。
お昼12時を回るとフロアはほぼ満席。これだけ広いフロアが人でいっぱいになるとその活気たるやまさに香港!という感じです。僕はこの日は、定番中の定番「エビ蒸し餃子」と「エビしゅうまい」からスタートし、湯葉巻きの煮込み、ニラ餃子、チャーシューまん、蓮の実の餡まん、茹で芥蘭(ガイラン)、フカヒレ入りスープ餃子、ピータンと鶏肉のお粥などを次々と食べました。お茶はもちろんプーアル茶です。ああ、おなかいっぱい。飲茶はこれぐらいにして、次は場所を変えて、デザートを食べに行きましょう。
▲ワゴンが行き交うのを見ているだけでも楽しい。これは温かい甘味のワゴン。