厳冬の中国最北端をゆく(その4;ジャグダチ駅)
▲朝、内側まで完全に凍りついた列車の窓に、誰かが指で「新年快楽、猪」と書いてました。
2007年1月6日、ジャグダチ駅。
車内は(というか我々のコンパートメント内はというか)けだるい朝の雰囲気がただよっています。列車はまもなくジャグダチ(加格達奇)駅に到着します。チチハル~ジャグダチ間の431kmを8時間14分かけて走り、その表定速度は52.3km/h。チチハルまでとはうってかわってスローな走りになったことがわかります。
ジャグダチ駅はハルビンから729km、北緯ジャスト50度の町。内蒙古自治区ホロンバイル市オロチョン自治旗にありますが、なぜか黒龍江省大興安嶺地区行政公署の所在地でもあり、内蒙古自治区にありながら行政的には黒龍江省大興安嶺地区を治めるという不思議な構造になっています。荒川区の区役所が文京区にあるようなもんです(^_^ゝ。
漠河県へ行く列車はこれ一本。
▲黒龍江省大興安嶺地区の中心地、ジャグダチ駅に到着。
そんなわけで、ジャグダチ駅はこのあたりではけっこう大きなターミナル。ジャグダチを始発終点とする列車もけっこうあります。N41次列車が到着したときも、隣の線路には「大連-加格脱奇」のサボをつけた列車がいました。ジャグダチ10:42発の大連行き2062次列車です。
ジャグダチでは少々停車時間があるので、ホームに下りて冷気に当たり、ちょっと頭をしゃっきりさせましょう。いや、外気は頭をしゃっきりさせる以上に寒いのですが……。
実は僕は1993年の夏にも中国最北端の駅を訪ねたことがあります。そのときも出発はハルビンからの列車でしたが、当時のハルビン発の列車はジャグダチ止まりでした。ジャグダチに朝到着して、そこで漠河県行きの列車に乗り換えなければならなかったのです。今のこの41次列車は、ダイヤはだいたい当時のスジを踏襲しつつ、ハルビン-ジャグダチの列車とジャグダチ-漠河県の列車を一本にまとめた形にしたもののようです。
実は僕は1993年の夏にも中国最北端の駅を訪ねたことがあります。そのときも出発はハルビンからの列車でしたが、当時のハルビン発の列車はジャグダチ止まりでした。ジャグダチに朝到着して、そこで漠河県行きの列車に乗り換えなければならなかったのです。今のこの41次列車は、ダイヤはだいたい当時のスジを踏襲しつつ、ハルビン-ジャグダチの列車とジャグダチ-漠河県の列車を一本にまとめた形にしたもののようです。
ホームは、寒いっ。
▲反対側の線路にはジャグダチ発大連行き2062次列車が待機中。昔ながらの緑の客車。