毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

晩秋初冬すてきなニッポン(その20;あなごめし)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818124633.jpg ▲いまさら載せるまでもないほど有名な宮島口「うえの」のあなごめし。

 2008年11月24日、おなか空きました。

 さて、桟道まで戻ると、五重塔を見上げるようにその前を抜けて表参道商店街へと入っていきます。紅葉谷公園の閑静な佇まいから再び喧噪の中へ飛び込みます。表参道商店街にはおみやげ屋さんなどがずらりと並んでいて、一軒一軒覗いて歩くだけでも楽しいことこの上ありません。

 この頃には、干潮から徐々に満潮へと移っていて、大鳥居のところまで戻ってきたときには、大鳥居の足下はすでに水の中となり、波打ち際は本殿のほうへとかなり迫っていました。もはや干潟へ降りて大鳥居へ近づくことはできません。干潟伝いに大鳥居に近づいて見るのがよいのか、水の上に浮かぶように立つ大鳥居を遠くから眺めるのがよいのか、それはわかりませんが、僕は今回はその両方を体験することができてよかったです(^^)。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818124623.jpg 本殿近くまで満ちてきた。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818124619.jpg ▲潮が満ちて足下が水に隠れた大鳥居。こっちのほうが宮島厳島神社らしいですか。

 表参道商店街でひときわ目につくのは、やはりなんと言っても「もみじまんじゅう」の実演販売。店頭に据え付けられた大型のもみじまんじゅう製造器が次々にもみじまんじゅうを焼き上げていくのはいつまで眺めていても飽きません。他には、店頭で炭火などで焼き上げる焼きガキやあなごちくわなどが香ばしい匂いで客を誘っています。僕も焼きたてあつあつのあなごちくわを求めてみました。おいしい~。

 というわけで、紅葉を愛でる安芸の宮島の旅はここまで。宮島桟橋から再び宮島航路の船に乗ります。帰りは宮島口の桟橋まで一直線です。

 時間は午後4時をまわったところ。あたりはすでにだいぶ薄暗くなってきましたが、夕食にはまだ早い時間です。この半端な時間が実は狙い目。JR宮島口駅前に、あなごめしで有名な創業明治34年の「うえの」という店があるのですが、とにかくいつも混んでいて店の外には行列ができているのでついあきらめてしまいます。しかし、今回は冷たい雨の日の半端な時間ということで、狙ったとおり、お店は空いていて、すぐに入ることができました。このお店は有名すぎて、たくさんのブログで書かれているのでここで改めて書くまでもないですが、あなごめしを食べました。あなごの白焼きも食べました。ウナギは関東では蒸してから焼き、関西では蒸さずに焼くといいます。あなごは関東では煮あなご、関西では蒸しあなごもあるけれど、明石のあなごのいちばんおいしい食べ方は焼きあなごだそうです。「うえの」のあなごめしも焼きあなご。少しぱりっとしたかための食感は確かにおいしい。ごちそうさまでした。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818124629.jpg ▲というわけで「うえの」のあなごめしも食べたし、宮島ともお別れです。