毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

晩秋初冬すてきなニッポン(その18;大鳥居)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818124543.jpg ▲ちょうど干潮時に当たり、全景を現した厳島神社の大鳥居。

 2008年11月24日、厳島神社

 宮島桟橋のターミナルは、神社の本殿を模したのかどっしりとした重厚な造りです。午後3時近くなっているので、そろそろ宮島から引き上げようとする観光客でここもかなり混雑しています。

 宮島桟橋を出て右へ行くとまず目に付くのが「日本三景の碑」。安芸の宮島は、宮城の松島、京都丹後天橋立と並ぶ日本三景の一つなのですね。三景がともに海の景色であるのは、さすが日本は海国なのだなということを改めて感じます。「日本三景の碑」の向こうを、宮島航路の船がゆっくりと宮島口を目指して漕ぎ出でていくのが見えます。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818124527.jpg ▲「日本三景の碑」。その向こうを宮島航路のフェリーが行く。

 雨は続いています。参道に入って、ぬかるみを避けながら歩いて行くと、大鳥居の近くに出ます。なるほどー、これが自分の重さだけで立っているという厳島神社の大鳥居でありますね。ちょうど干潮に当たったので、干潟に下りて、大鳥居のかなり近くまで歩いて行くことができました。高さ16m、重さ約60とトン、主柱は樹齢500~600年のクスノキの自然木で、現在の鳥居を建立するにあたっては巨木探しに20年近い歳月を要したとか。立派です。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818124531.jpg 現在の鳥居は8代目だとか。

 大鳥居から振り返ると、本殿が目に入ってきます。国宝です。世界文化遺産です。霞が低く垂れ、けぶるように見える厳島神社はどこまでも荘厳です。僕は実は宮島というとNHKの「ゆく年くる年」を思い出します。「ゆく年くる年」には毎年必ず厳島神社が登場するような気がするのですが、いかがでしょう。今回初めてナマの厳島神社を訪れて、まるで「ゆく年くる年」に出演したような、それでもって新年を迎えたような気になってしまいました(^^)。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818124539.jpg 振り向けば神社本殿。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818124535.jpg ▲干上がった砂地をぎりぎりまで近づいてみますと、いや~立派だわぁ~。