毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

晩秋初冬すてきなニッポン(その17;雨の宮島)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818124523.jpg ▲宮島の大鳥居を目指して宮島航路の船が行く。

 2008年11月24日、雨の宮島。

 さて、宮島口駅に到着しました。

 宮島口駅で降りるのは生涯二回目。前回は岩国から来て、広島から急行「みよし」に乗る前にちょっと立ち寄り、宮島行きフェリーの桟橋から海越しに宮島を眺めただけでした。今回は、ちゃんと宮島まで渡ります。なんとなれば、今年の宮島の紅葉はすばらしく、しかもそれがこの三連休にピークになっていると聞いたからです。

 三連休の初日、二日目は天候に恵まれ、宮島はそれはもうたいへんな人出で、フェリーも乗船待ちの長蛇の列ができていたそうです。
 その意味では、僕が行ったこの日は冷たい雨模様だったために、そこまでの人出にはなっていなかったようで助かりました。フェリーもすぐに乗れました。そのかわり、雨の中を紅葉を見て歩くのはなかなかしんどいです。

 というわけで、国鉄時代から唯一続いているJR西日本宮島航路に初乗船です。運賃170円、10分間のショート・クルーズであります。就航しているのは「みせん丸」「ななうら丸」「みやじま丸」の3隻。196~254トンで定員は675~800人。乗用車は7~15台が積載可能です。三連休の大混雑の時期ということで、この日も10分間隔での運航です。宮島からの満員の乗客が降りるやいなや乗り込んで、またすぐにほぼ満員になります。初めての宮島航路、出航です。

 出航してすぐ右手に見えてきたのは、養殖施設。もちろん、カキの養殖です。さすが広島。しかし今回、カキは食べてませんね。実はあまり好きではないのです。しかしきっとおいしいに違いない。焼きガキなら僕もいけるかも。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818124511.jpg 間近にカキの養殖場が。

 そして右手前方には、厳島神社の大鳥居がだんだんと近づいてきました。甲板にいると雨が吹き込んでものすごく寒いのですが、しかし初めて近づく厳島神社大鳥居、よく見なければなりません。JR西日本の場合、9時台から16時台までの宮島行きの船は、右へ大きくふくらむような航路をとり、大鳥居に再接近してくれます。厳島神社海上から参拝できるというわけです。

 大鳥居に再接近です。よく見えます。背後の山々には低く雲がかかり、どこか幻想的です。厳島神社本殿の裏手に広がる弥山の山並みはところどころ赤や黄色に色づいた紅葉の木々が広がっていますが、この天気ではその色合いもくすんだように見えます。

 大鳥居に再接近した船は左に大きくカーブを描いて宮島桟橋に到着します。いよいよ宮島へ初上陸です(^^)。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818124515.jpg 雨にけぶる宮島弥山。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818124519.jpgJR西日本宮島航路の宮島行きは大鳥居に大接近してくれます。海上から参拝というわけです。