毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

晩秋初冬すてきなニッポン(その11;伊予鉄道見奈良駅)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818124224.jpg ▲とっぷりと日の落ちた伊予鉄道横河原線奈良駅のホーム。

 2008年11月23日、伊予鉄道

 さて、松山では一年ぶりに知人と再会です。いつものように、松山市の南東に隣接する東温市見奈良の温泉施設「利楽」へ行きます。道後温泉なんか行きません。知人曰く、こっち(見奈良)のほうのお湯のほうがはるかにいいのだそうです。入ってみると、僕も確かにそう思います(^^)。まあとにかく温泉というのはいいもんです。特に外国から帰ってきて温泉に入れると全身がふにゃふにゃになるほど気持ちいいです。でもって、風呂上がりにはジョッキで生ビール!つまみはもちろん愛媛名物「じゃこてん」です。もうたまらん。

 すっかり垢も油も落ちてさっぱりしたあとは、夕食は松山市内で予定しているので、松山市内へ戻ります。そのためには「いよてつ」こと伊予鉄道に乗らねばなりません。
 温泉施設「利楽」の最寄りの駅は伊予鉄道横河原線の見奈良駅。見奈良駅までは歩いて10分足らずです。伊予鉄道の駅にはこぢんまりとしたいい雰囲気の駅が多いように感じますが、見奈良駅も暮れなずんだ夕闇の中にたたずむような様子はなかなかいい感じです。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818124228.jpg奈良駅は有人駅。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818124233.jpg 手書きの時刻表。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818124236.jpg 電車運賃表。

 見奈良駅には駅員さんがいますが、ホームへの出入りは自由な感じですので、電車が来るにはまだ間がありますがホームへ上がってみます。ホームは駅舎以上に風情があります。文字が消えかかった駅名標もずいぶん古そうです。周辺は田畑と住宅が交互に広がるようなのどかな郊外の住宅地。今の季節では少々寒いですが、季節のよいときなら、ホームのベンチに腰掛けてのんびり過ごすのもよさそうです。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818124244.jpg奈良駅ホーム全景。

 やがて踏切の鳴る音が聞こえてきました。電車がやってきます。見奈良駅のホームは1面2線で行き違いができるようになっており、ここで交換するようにダイヤが組まれているので、両方から列車が近づいてきます。松山市経由高浜行き18:47、横河原行き18:48の電車です。横河原行きの車両は京王2010系を購入して改造した伊予鉄道800系電車、高浜行きは元京王5000系の伊予鉄道700系電車で、どちらも2両編成。大きな片開きのドアが特徴です。濃いクリーム色にオレンジの帯というのもやわらかい感じがしてなかなかよいです。高浜行きの車内は空いています。見奈良から松山市まで所要26分、がたんごとんとのんびり地方私鉄の旅であります。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818124220.jpg 字のかすれた駅名標

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818124253.jpg 高浜行きは700系。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818124247.jpg ▲横河原行きは800系。見奈良駅で双方向の電車が静かに行き違います。