毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

晩秋初冬すてきなニッポン(その5;R68編成)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818123952.jpg ▲三原で追い抜かれ待ちの「こだま629号」。赤いウサギ目がこれまたかわいい。

 2008年11月23日、広島へ。

 以前一度だけ、0系新幹線JR西日本カラー6両編成「こだま」に乗ったことがあります(そのときの記事はコチラ)。そのときはR62編成でした。そのときも思ったのですが、山陽新幹線で「こだま」として活躍する0系・100系の2×2列のシート、すごく座り心地がいいんです。幅や前後の間隔が広くて余裕があるというだけでなく、リクライニングも深めだし、クッションの具合というか、尻の収まり具合というか、なんだかすごく快適。夜行明けの体をシートに預けると、思わずすぐにとろ~んと眠くなってきそうな心地よさです。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818124007.jpg 乗り心地いいんですよ。

 R68編成が充当された「こだま629号」は、とろ~んとした雰囲気を乗せて、新倉敷、福山、新尾道とこまめに停まっていきます。まだ早朝のせいか「のぞみ」や「ひかり」の追い抜かれもありません。車内は、完全引退一週間前ということで、「指定券即座に売り切れ」「自由席の乗車制限をとることも」みたいな報道も目にしていたので満席かと思いきや、空いています。一両しかない指定席車はそれでもいつもよりはずいぶん席が埋まっていると感じましたが、自由席はがらがらです。まだ朝だからでしょうか。

 次の三原でようやく追い抜かれ待ちで3分停車。写真撮影タイムです。「鉄」の人もそうでない人もぞろぞろとホームに降りて、思い思いに原色0系新幹線の姿をカメラに収めます。次の東広島でも5分停車。三原のときよりものんびりと写真撮影にいそしみます。岡山などの大きな駅の新幹線ホームには安全用の柵が設けられていてなかなか写真が撮りにくいのですが、三原や東広島ではそんな心配もありません。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818123949.jpg この日はR68編成。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818124015.jpg 東広島でも追い抜かれ待ち。

 三原を出ると、右手の山の上に、車輪を出してゆっくりと降下していく飛行機の機影を発見。なるほど、新しい広島空港は東広島のほうにあるのでしたね。ずいぶん高度が下がるまで、まるで「こだま」と併走するように機影は見えていました。やがて機影が隠れていった山々の紅葉は西日本ではまだ続いているようです。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818123957.jpg 機影が見えるでしょうか。

 そして岡山から1時間20分、「こだま629号」は08:43に広島に到着しました。到着直前にデッキに出て見回してみると、化粧板の色合いや取り付け具合、蛍光灯のカバーなど、やはり年季を感じさせます。
 さて、僕は広島で下車です。広島駅11番線から博多方面へ去りゆく0系新幹線を見送ります。広島駅では、先頭車両や最後尾車両のあたりには相当な数のファンが集まっていたようで、発車時には駅員さんが何度も大きな声で注意を呼びかけていました。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818124003.jpg デッキは昔のままな感じ。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818124011.jpg ▲大勢のファンに見送られて広島駅を走る去る「こだま629号」。博多まではあと約2時間。