中国バス事情(新旧交代;新車編)
今日は久しぶりに中国ネタを、ちょっと写真多めでお届けします。
オリンピックが行われたことで、この街は何が変わったでしょうか。大きなスタジアムができた、道路がきれいに舗装された、そんないくつかの中で、路線バスに新車が大量に投入されたというのがあります。それまでオンボロだったバスが、オリンピックが近づくにつれてぴかぴかの新車に変わっていきました。それはそれでよいことですが、中国のオンボロバスにはとても味があり、温かくもありユーモラスでもあったので、僕はよくそのオンボロバス路線に乗っています。今日は、オリンピックに向けて全部新車に更新された244番のバスと、投入以来設備更新がなされたことがないのではないかと思われるほどボロい249番のバス路線を比較してみましょう。
まず、今日は全車新車になった244番のバスをご紹介しましょう。正面は下のような感じです。
244番のバスは、瀋陽市の中心部を南北に貫いて東北大学南門と瀋陽北駅を約40分で結ぶ幹線バスですが、運賃は均一の1元(=約14.3円)です。安いっ!
244番のバスは、瀋陽市の中心部を南北に貫いて東北大学南門と瀋陽北駅を約40分で結ぶ幹線バスですが、運賃は均一の1元(=約14.3円)です。安いっ!
車体は塗装が統一され、ラッピングの広告も全車一切なしで、オリンピックのマスコットのイラストとともに「緑色奥運、和諧公交(エコ・オリンピック、調和ある公共交通)」という標語が描かれています。外側から見ると、窓もかなり大きく、ワイドビューが楽しめそうな感じがします。
塗装などはこれに統一。
五輪向けの標語が目立つ。
車内を見てみましょう。
車内は真新しい鮮やかなイエローの手すりが目に付きます。シートはブルーの樹脂製で、座面には薄いクッションのようなものもいちおう敷いてあります。前輪の上部にあたる位置のシートは前方ではなく、電車のロングシートのように横向きになっていますが、これはいちばん混雑する前扉のすぐそばで乗ってくる乗客に向かって足を投げ出す形になり、あまりいただけない。
そして、瀋陽の公共路線バスとして最も画期的なのは、車椅子のスペースが確保されたこと。これは瀋陽の公共交通史始まって以来ではなかろうか。床には車椅子のスペースであることを示す黄色いマークがあり、前後のクッションの脇に固定用のベルトが据え付けてあります。しかし、バス自体が低床式になっていないので乗り降りするのはかなり不便であると思われ、今まで車椅子で乗っている人は見かけたことがありません。
車内は真新しい鮮やかなイエローの手すりが目に付きます。シートはブルーの樹脂製で、座面には薄いクッションのようなものもいちおう敷いてあります。前輪の上部にあたる位置のシートは前方ではなく、電車のロングシートのように横向きになっていますが、これはいちばん混雑する前扉のすぐそばで乗ってくる乗客に向かって足を投げ出す形になり、あまりいただけない。
そして、瀋陽の公共路線バスとして最も画期的なのは、車椅子のスペースが確保されたこと。これは瀋陽の公共交通史始まって以来ではなかろうか。床には車椅子のスペースであることを示す黄色いマークがあり、前後のクッションの脇に固定用のベルトが据え付けてあります。しかし、バス自体が低床式になっていないので乗り降りするのはかなり不便であると思われ、今まで車椅子で乗っている人は見かけたことがありません。
真新しいシート。
前輪上部のシートは横向き。
瀋陽初!?の車椅子スペース。
天井もまだ塗装が剥げていなくてきれいです。その天井の前後二カ所には大きな取っ手のついた開閉口があります。新車ですが、たぶんエアコン機能はありません。なので、暑い日にはここを開けて風を入れます。雨の日は使えません。雨が少ない気候だからこそ力を発揮する天井窓です。新車なので、ドアも窓も隙間なく閉まります。そんなのあたりまえじゃないかと思ったアナタ、明日の記事をお楽しみに(^^)。
天井にある通気窓。
▲夕暮れが近づいてきた交差点を曲がってきた244番のバス。
※今日の写真は今年の8月9日と8月31日に撮ったものを特に断りなく混在させて使用しました。