2008年夏、はやぶさ、薩摩三昧(その48;指定席車)
2008年7月14日、指宿から鹿児島中央へ。
さてその快速「なのはなDX」の指定席車両キハ220形1100番台ですが、車体のロゴマークに負けず劣らず、車内も「はやとの風」や「しんぺい」「いさぶろう」に似ています。九州新幹線「つばめ」の開業に合わせてJR九州が進めた観光路線強化の一環としてのコンセプトが共通しているということでしょう。
車内に入ってまず目に付くのは、やはりなんといってもこのウッディな内装。JR九州観光列車のまさに基調ですね、これは。でもって、シートもウッディな上に、モケットはもちろんドーンデザイン。数日前に泊まった笠沙恵比寿の客室の座布団の柄を思い出します(^^)。快速という位置づけもあってか、リクライニングもしないし、窓割りが合っていないところもあったりしますが、木材を多用した内装には好感が持てますし、一時間ぐらいの乗車時間ならこれで十分ではないでしょうか。
ウッディですっきりした車内。
本来3つドアのキハ200形の真ん中のドアがある場所は、ドアをふさいで、「いさぶろう」「しんぺい」の車両と同じように、木製ベンチとカウンターのある展望フリースペースになっています。自分の座席だけではなく、こういうスペースに移ってまた別の車窓の風景を楽しむのもよいものです。海側の席がとれなかったり、グループの席が離れてしまったりしたときも、こんなスペースがあれば便利です。そしてなんと言ってもこういうのはバスでは真似できないこと。じょうずにPRして、旅行者の鉄道への回帰を促したいところです。
車内中央のフリースペース。
ちょっと後ろの普通車ものぞいてみましょうか。これもJR九州おなじみの黒いモケットの転換クロスシートが並ぶ車内はこちらも空いています。シート全体がモケットに覆われていますから、もしかしたら指定席車のシートよりもこちらのほうが座り心地はよいかもしれませんね。あ、あとこの自由席車の写真を見て思い出しましたが、指定席車両のほうには当然のことながらつり革はないし、天井からぶら下がる車内広告もありません。だから車内はすごくすっきりとしています。こういうビジュアル面での静寂性も指定席車ならではでしょう。もちろん、どちらに乗るかはアナタしだい~~(^^)。
自由席車の車内。
▲指宿駅で出発を待つ快速「なのはなDX4号」。先頭は3号車指定席車両のキハ220-1102。