毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

2008年夏、はやぶさ、薩摩三昧(その37;パッションフルーツ)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818121459.jpg薩摩今和泉駅構内を近くの踏切から遠望。すぐ近くに海があるとは思えない緑に囲まれた駅。

 2008年7月13日、薩摩今和泉を歩く。

 錦江湾に臨む海岸に面した薩摩今和泉家別邸跡を見学したあとは小路を再び国道まで戻り、山手へ入ります。国道を渡るとすぐ指宿枕崎線の踏切を渡ります。単線ですからほんのこぢんまりとした踏切です。別邸跡地にいたときも、通る列車の音が聞こえてきていましたが、それぐらい海に近いところを走っているのに、踏切の上の線路に立って両側を見渡すと、海の近くの駅というよりは山奥の駅といった風情。濃い緑に覆われた小高い山に囲まれるようにぽつんとホームと跨線橋がある薩摩今和泉のほうは、ローカル線ならではのY字分岐がいい雰囲気です。逆のほうは崖の下を大きくカーブしながら続く坂道で、軌道にも草が生い茂っています。まさに、ローカル線です。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818121503.jpg 草生す軌道が坂道を上る。

 踏切を越えて小路をまたゆっくり歩きます。右側には民家が並んでいますが、ふとその軒先に野菜などの無人売り場を見つけました。郵便ポストの形をした貯金箱が置いてあり、「お金はこの中に。ありがとうございました。」と書かれた紙が貼り付けてあります。なんてのどかなのでしょう!
 品数は多くはありませんが、パックに入ったものが充実しています。「夏バテ予防、お茶のお友」として、だいだい漬けとニガウリ漬けがあります。その横には、パッションフルーツの袋詰めです。パッションフルーツがとれるんですねえ。それに、パッションフルーツと書かれた紙には「時計草」とも書いてあります。へええ-、パッションフルーツって「時計草」ともいうのですねえ。こんなすてきなところに出会ったので、だいだい漬けとパッションフルーツをいただき、お金を貯金箱に入れました。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818121508.jpg ふと出会った無人販売所。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818121511.jpg ▲丸形ポストの貯金箱がほほえましい。パッションフルーツが「時計草」とは意外でした。