久々の都電荒川線
2008年10月3日の朝、学生時代から通い続けている床屋へ行くのに、金町から京成線で町屋へ行き、町屋で都電に乗り換えました。町屋からは荒川車庫前、王子駅前を経て、学生時代を丸ごと過ごした西ヶ原四丁目で下車です。散髪が終わったあとはまた都電に乗り、今度は大塚駅前までの乗車です。
冒頭の写真は、西ヶ原四丁目電停から乗った早稲田行き7016号機の後部運転席から、巣鴨新田の大カーブですれ違った7516号機を写したもの。7000形とともに古くから活躍している7500形車両です。僕の記憶では、冷房搭載などを施した新車体に改造されたときに都バスと共通のアイボリー地にグリーンの帯というカラーになったので、それまでイエロー(山吹色?)だった7000形もグリーンに変わっていきました。7500形も、新型の8500形も、行き先表示がLEDではなく幕式のままのところが好感です。
ドーム屋根の大塚駅前電停。
さてこちらは大塚駅前電停。
大塚駅前電停も、学生時代からはずいぶんと様変わりし、ドーム状の屋根がなにやらモダンです。下車してみると、三ノ輪橋方面行きホームには8500形車両の8503号機がやってきて発車していきました。7000形・7500形車両に続いて久々に導入された新型車両です。
僕が乗車したのは平日の午前11時頃だったので、どの車両も比較的空いていて、つかの間の懐かしい都電の旅を楽しむことができました。今は鬼子母神前電停が東京メトロ副都心線に接続し、熊野前電停では都営日暮里・舎人ライナーとも接続するようになって、都電はますます便利になってきているようです。今や道路との併用軌道は飛鳥山公園脇の明治通りのごく一部だけになってしまい、ほとんどが専用軌道ですが、飛鳥山の桜、荒川遊園地、巣鴨庚申塚とげ抜き地蔵、鬼子母神など沿線には見どころも多く、7000形、7500形、8500形、そして2007年に導入されたレトロ電車9000形の四車種が、今もチンチンとベルを鳴らしながら元気に走り続けてくれているのは実にたのもしい限りです。
大塚駅前を発車する8500形。
▲三ノ輪橋行き8500形。1990年から導入も、数は増えていない。