毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

2008年夏、はやぶさ、薩摩三昧(その35;同じ車両で)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818121410.jpg ▲鹿児島中央駅1番線で出発を待つ山川行き普通列車1333D。

 2008年7月13日、再び指宿枕崎線。

 鹿児島中央駅で往年の485系が活躍する特急「きりしま」を眺めたあとはいったいどの列車に僕は乗るのかといいますと、それは09:59発の1333D山川行き普通列車です。指宿枕崎線は昨日乗ったばかりではないかと言われるとまあそのとおりなんですが、行き先は薩摩今和泉であります。

 薩摩今和泉と聞いてピンときたアナタはきっと「篤姫」ファンでしょう(^^)。そうなんです。日本では大河ドラマ「篤姫」がたいへんな人気で、最近は大河ドラマとしては極めて珍しく集中再放送が決まったのだとか。その篤姫が幼少時代を過ごしたのが薩摩今和泉家があったこのあたり。この日はそこを散策してみようと思い立ったのです。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818121404.jpg 鹿児島中央駅から出発!

 1333Dの停まっている1番線ホームに下りてみると、なんとこの日の1333Dは前日枕崎から鹿児島中央まで乗り通した8334D+1356Dと同じ編成ではないですか。そんなわけで前日と同じキハ47-1078に乗って、鹿児島中央駅を出発します。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818121414.jpg 485系をあとにして、出発。

 列車は鹿児島中央駅から、ホームにとどまる485系を眺めながらゆっくりと発車し、前日と同様に指宿枕崎線の線路へと踏み出します。この日もまことによい天気。進行方向左の車窓に桜島を眺めながら(ついでに谷山までは路面電車と併走しながら)、のんびり走ってまいります。そして鹿児島中央から1時間05分で列車は薩摩今和泉に到着です。もっと観光客が降りるかなとも思っていましたが、ぱらりぱらりといった程度。1333Dはエンジン音を響かせながら次の宮ヶ浜駅へと去っていき、ホームには南国の暑い日差しと熱せられた空気に包まれた静寂が残りました。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818121427.jpg 薩摩今和泉に到着。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818121420.jpg ▲篤姫ゆかりの地の最寄り駅・薩摩今和泉には快速「なのはな」「なのはなDX」も臨時停車する。

 1面2線のホームから跨線橋を渡って駅舎へ行くと、駅舎は意外なほどに時計のついた三角屋根がかわいい洋風駅舎ではないか。これではちょいと篤姫のイメージからは遠いような気がするけれど、まあ別に篤姫がこの駅を利用したわけでもなかろう。駅舎の中にはかつての切符売り場などのスペースを使って観光案内所ができており、篤姫ゆかりの地を散策するための案内や同行ガイドのサービスなどが行われていて、なかなか盛況を呈していました。その土地の観光の拠点が駅になっているのはなんだかうれしい気がします。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818121431.jpg 薩摩今和泉の駅舎。

イメージ 6
           ▲海にも近いけれど緑豊かな山々にも囲まれた薩摩今和泉駅。