毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

2008年夏、はやぶさ、薩摩三昧(その29;指宿枕崎線初乗車)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818121148.jpg ▲芋畑(?)の向こうに広がる青い海(指宿枕崎線白沢あたり)。

 2008年7月12日(土)、鹿児島中央行き発車!

 15:41に枕崎駅を発車した8334Dは、Max60km/hを守りながら指宿枕崎線をとことこと走っていきます。指宿枕崎線は初乗車です。キハ47の二両編成で冷房も効いていますが、後ろのほうの車両は乗客がまばらなので、時々窓を開けては写真を撮りながらの行程です。車窓右手には、なだらかな斜面の向こうに青い海が見えてきます。手前の畑は焼酎用の芋畑かしら……(^^)。

 15:53、薩摩塩屋駅到着。最後尾の運転台から遠ざかる古いホームを眺めます。線路の周囲は我が物顔に草が茂っていて、過疎路線のわびしさが際立っています。一日6往復しか列車が通らないのだから無理もありません。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818121153.jpg 薩摩塩屋のホームをあとに。

 それにしても、指宿枕崎線は過疎ローカル線だというのに、ずいぶん駅間が短く、駅が多いように感じます。3~4分走るごとに駅があるようです。山川までの37.8kmの間に18駅もあります。平均駅間距離は2.1km。奥羽本線青森~弘前間は37.4kmですが、駅は10駅です。どうして指宿枕崎線はこんなに駅が多いのだろう?
 などと考えていると、16:00は頴娃大川です。穏やかな地形を走っていると思っていたのに、ホームの雰囲気は山岳路線のよう。ホームは草木に覆われた斜面を背に、幅も狭く、打ち捨てられた廃線跡のホームの風情です。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818121157.jpg 頴娃大川はまるで廃線跡

 16:10、御領駅に到着。ふと気がつくと、車窓右手前方に、なだらかなカーブを描く線対称の山が遠く見えてきました。開聞岳です。初めて見る開聞岳、噂どおりの美しい形です。これからこの列車はあの開聞岳を目指して走っていくことになります。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818121207.jpg 誰かの領地だったのかしら?

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818121201.jpg ▲車窓右手前方に開聞岳が見えてきましたーーっ!(^^)