2008年夏、はやぶさ、薩摩三昧(その20;岬めぐり)
▲岬めぐりクルーズでいよいよ野間岬先端までやってきた。
2008年7月11日、野間岬先端へ。
漁港を出ると、まずは野間半島の北にぽつんと突き出る「米島」をまわります。形もコメに似ていますが、冬の繁殖期になるとカツオドリが多数飛来して、そのフンで真っ白になるのでますますコメらしくなるのだそうです。
▲米島。冬場は真っ白になるのだとか。
米島のあたりまで離れると、漁港ははるか遠くになり、野間半島の全景が望めるようになります。いやーーすばらしい風景です。野間半島の稜線には、午前中に自転車で上ったときによく見えた九州電力の風車が並んでいるのもよく見えます。その風車群のはずれには、自転車では行けなかった薩摩野間岬灯台も見えます。薩摩野間岬灯台は昭和34年3月19日に設置点灯。灯台の高さは10.53mで、海面から光までの高さは148.9m、光達距離は12.5カイリということです。
風力発電の風車が見える。
▲午前中は道が見つからず行けなかった野間岬灯台が顔を出しました。
野間半島の北側を海岸線に沿うように西に進んで漁港から約●分、野間半島の先端(と言っても本当の先端である野間岬は南を向いていますが)までやってきました。北西方向には甑島列島の島影が大きく見えます。はるか北東には川内など鹿児島県北部がぼんやりと。そして南には野間岬、その向こうには枕崎坊津の陸陰を望みます。このあたりの海は深く、米島のあたりで水深80mはあるとのことでした。
岬の向こうは坊津方面。
船は方向転換し、来るときよりは海岸に近いコースをたどって漁港へ戻ります。舵を操るかっちょいいおにいちゃんがところどころでクイズを出しながらいろいろな説明をしてくれます。このあたりの漁村が定置網による漁法によって栄えてきたこと、今も勢いはかつてほどではないものの、高瀬網、白瀬網など昔ながらの定置網が仕込まれているそうです。また、このあたりにはウミガメもよく出現し、船と並んで泳ぐことがあるそうですが、この日は残念ながらウミガメに出会うことはできませんでした。おにいちゃんは「こないだ案内したときはウミガメが見えると最初のうちは、あっあそこにいます!とか、あっあっちに見えます!とか言ってたんだけど、あんまり多すぎてあとのほうはもういちいち言うのやめました」と言ってましたが、そんなにいるんかい!
▲午後の日差しを受けて輝く東シナ海の海。きれい~(^^)。