毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

2008年夏、はやぶさ、薩摩三昧(その14;さすが鹿児島)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818120512.jpg ▲焼き物はブリの幽庵焼き。付け合わせの濃厚なクリームチーズ風味がまたたまらない。

 2008年7月10日、夕食のつづき。

 宿泊施設「笠沙恵比寿」での夕食は続きます。

 ヱビスビールでのどの渇きがようやく癒えた頃に焼き物のブリの幽庵焼きが出されます。今僕のいる中国瀋陽にも多少は日本料理屋があり、味や新鮮さはともかく刺身はけっこう食べることができますが、ちゃんとしたおいしい焼き物にはありつくことができません。上品な味のブリの幽庵焼きなんて、この日の朝まで中国にいた僕にとってはもう卒倒するぐらいのおいしさです。付け合わせには、濃厚なクリームチーズを使った煮こごりのようなごま豆腐のようなもの。箸休めに西洋料理のような味わいが楽しめてこれまた逸品です。

 煮物はあら煮。濃いながらもくどくない味付けについつい骨までしゃぶっちゃいます。蒸し物は冷やしそば。蒸し物として出てくるところがおもしろいですが、食事の中盤で冷たくつるりといただく小椀のおそばはとてもおいしいです。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818120516.jpg あら煮もよいお味。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818120521.jpg 蒸し物は冷やしそば。

 お料理の最後は鍋物替りのサーロイン陶板焼き。丸ごとのじゃがいもにニンジン、ブロッコリーが添えられた肉を陶板で蒸し焼きにします。鹿児島県は黒豚など豚肉でも有名ですが、きっとこれも県産豚肉に違いありません。特製のタレをつけていただきますが、この頃には白ごはんに高菜の漬け物、蛤のお吸い物も出てきます。陶板焼きはごはんにもよく合い、全部平らげてしまうと倒れそうなくらいおなかいっぱいになりました。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818120525.jpg 自然の素材で陶板焼き。

 食事の〆めのデザートはワインゼリー。かわいらしい小振りのグラスにロゼ色のゼリーが寄せられ、てっぺんにクリームとチョコチップが少々載っています。グラスにはもちろん恵比寿様印が入っています。ワインゼリーということで甘みはほんのりあるだけで、食後にさっぱりするにはもってこいのデザートでした。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818120530.jpg ▲このワインゼリーがおいしいんですぅぅぅ~ヽ(^。^)丿。

 すっかりおなかがふくらんだ頃には、さすがに外は真っ暗になりました。ちょっと外を散歩してから休むことにしましょう。
 散歩といっても、外は街灯の明かりも乏しく、暗い夜道です。夕方バスに乗ってきた通りを奥のほうへ進むと、すぐ左には笠沙小学校。右手は大きなテトラポッドが積んであってしばらくは視界が効きませんが、もうしばらく行くと右側に笠沙野間池の漁港が広がり、集落の端にたどり着きます。風は少々涼しげですがそれでもまだ暑いので、初日はこのへんでひきあげましょう。

 宿に戻ると、売店の冷凍庫の中に鹿児島名物「南国白くま」を発見。さすが鹿児島、売店に「南国白くま」は標準装備です。これはかつて門司港で初めて食べた「南国白くま」よりちょっと大きくて豪華な感じ!一日の締めくくりは「南国白くま」。鹿児島名物を鹿児島で食べる機会がようやくめぐってきたというわけです。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818120534.jpg 街灯に浮かぶ「笠沙恵比寿」。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818120539.jpg売店で見つけた「南国白くま」がこの日のしめくくり。