毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

中国鉄路あっちこっち(遼寧省・阜新駅)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818203241.jpg競歩の町・阜新を象徴する駅前のモニュメント。

 前回、阜新から瀋陽北までの切符のことを書きましたので、今日はそのついでに阜新の駅前のことをちょっと書きます。

 前回も書いたとおり、20:03発の列車に乗るために、午後7時頃に阜新駅へ行きました。すると、駅前広場になにやら銀色のモニュメントが。女性が走っているような歩いているような姿です。実は、阜新は競歩の町なんですね。阜新市は全国トップクラスの競歩選手を輩出しているのだそうです。もっとも、今回の北京オリンピックでは柔道女子78kg級で阜新出身の楊秀麗選手が阜新に初の金メダルをもたらしましたが。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818203246.jpg 最近新しくなったらしい阜新駅。

 さて、駅前を見回してみると、道ばたに原動機付き三輪車が列をなして停まっています。バイクタクシーとでも申しましょうか。うしろが荷台のようになっていて、2人ずつ向かい合わせで4人乗れるように見えます。冬の気候の厳しい土地柄ですから、荷台(というか客席?)には温室のように透明なプラスチック板やビニールでしっかりとした囲いがあります。運転席前面もばっちり囲ったものも見られます。このようなバイクタクシーは瀋陽市の中心部で見かけることはできません。田舎の乗り物です。全然お客がつかまらないので、運転手も手持ちぶさたです。愛車を放り出して運転手がどこかへ行ってしまっているものもあります。あっ、そう言えば、料金はいくらなのでしょう。聞くのを忘れちゃいました。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818203305.jpg 駅前にたむろする三輪車。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818203253.jpg 防寒対策はばっちり。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818203300.jpg 客がいなくて手持ちぶさた。

 前回ご報告したとおりの厳しいチェックを受けて駅舎内に入ります。駅舎は最近建て替えられたらしく、こぎれいな感じ。吹き抜けになっている中央部の両側がベンチの並ぶ待合室になっています。僕が駅舎に入ったときは、ちょうど19;00発の北京北行き2106次列車が発車したところでした。
 阜新駅を発つ最終列車は20:35発の瀋陽行きN127次列車。その次はもう日付が変わって01:31発、その次は02:10発……と深夜帯もぽつりぽつりと列車がやってきます。中国の田舎の小駅のたたずまい、阜新の駅舎はちょっと都会っぽくなってしまいましたが、それでもいい雰囲気です。だんだん日が暮れてきました。列車の時間が近づくにつれて、駅舎の中もずいぶん賑やかになってきましたよ。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818203319.jpg 天井の高い広々とした駅舎内。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818203311.jpg ▲阜新駅を通るのは幹線というよりはむしろ支線。列車の本数も多くはありません。