毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

日本列島縦断夏の旅(その40;食堂車にて)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818120102.jpg ▲「北斗星3号」、夜が更けてもまだまだ蒸し暑い郡山に10分ほどの遅れで到着。

 2006年8月26日、グランシャリオ。

 この日の「北斗星3号」、上野発車時から少々遅れが出た関係で、食堂車のディナータイムも少々遅れて案内がありました。大宮を出発して間もなく、食堂車への案内の放送が入ります。大学の卒業旅行のときに初めて乗った「北斗星」で行って以来の「北斗星」の食堂車「グランシャリオ」であります。

 はるか昔に初めて乗った「北斗星」はJR北海道持ちの車両でしたが、今回はJR東日本持ちの編成に当たったので、食堂車の内装などもだいぶ違います。特にテーブルランプの傘がステンドグラスのようなガラス板でできていて、テーブルに落ちる光や窓に映る影の雰囲気が違います。いい感じですよ~(^^)。

 食前の飲み物はもちろんビール「サッポロ・クラシック」。北海道限定のビールですから、北海道に入る前から飲めるのは貴重。そして小樽ワインも注文しましょう。すでに日本国内では「特殊なもの」になって久しい「食堂車」でフレンチのフルコースを味わうのも特殊で楽しく優雅な体験です。

 前菜は「ウニ風味のクレープ包み海の幸サラダ仕立て」。スープは「真鯛とアスパラのクリームスープ」。主菜は「牛フィレ肉のソテー野菜のメロディー赤ワインソース」、そしてデザートの「ココナッツミルクのスープ仕立て小豆のアイスクリーム添え」と続きます。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818120044.jpg シーフードたっぷりの前菜。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818120048.jpg 真鯛の味がなんとも上品。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818120055.jpg どれもちゃんと車内で調理。

 この日の「北斗星3号」は、夏休みの時期ということもありおそらく全車両とも満席なのでしょう、「グランシャリオ」の一回だけのディナータイムも満席で、なんとなく落ち着かないディナーになってしまったことは否めません。それでも、ビールとワインをおともにたっぷりを食事をいただき、デザートから食後のコーヒーまで存分に食堂車での食事を楽しむことができました。

 列車の遅れから食事のスタートが少々遅れたということもあり、ディナーが終わる時間もついのびのびになり、21時05分からのパブタイムのオープンをめざして食堂車にやってくる乗客はしばらく入口の外に並んで待つことに。僕が食事を終えて食堂車を出る頃にはけっこうな行列になっていました。それにしても、満席のディナーの片付けをしてまたすぐパブタイムに備える食堂車のスタッフのてきぱきとした働きぶりには目を見張るものがありました。

 やがて列車は郡山に到着。少しは涼しいかと思ってホームに出てみましたが、それほどでもありません。まだまだ蒸し暑い夏の夜を、「北斗星3号」は北上を続けます。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818120058.jpg ▲北海道の形をしたクッキーが飾られているのが「北斗星」ならでは。これで心はもう北海道(^^)。