日本列島縦断夏の旅(その25;飛騨川)
▲高山本線に寄り添う飛騨川。下油井~飛騨金山間にて。
2006年8月25日、飛騨川。
高山本線と言えばまずは木曽川日本ラインの川下りが有名ですが、しかしその区間は列車からよく見えるわけではありません。高山本線の車窓の真骨頂は、木曽川に合流する前の飛騨川が寄り添い、時には急流が、時には静かに水をたたえた飛騨川の表情が楽しめるようになってからでしょう。
白川口~下油井間の川幅は狭い。
掲載した写真はだいぶ山間に分け入ってきた白川口駅から焼石駅あたりまでで車窓に映った風景です。飛騨川は時に狭く時に広くその川幅を変え、急峻なカーブをくりかえし、それに合わせるかのように鉄路もぐねぐねとカーブを細かく描き、またいくつものトンネルをくぐり、トンネルを抜けるたびにハッとするような風景が続きます。小さなダム湖のようになった場所の水は深い深い緑色。それを取り囲む濃緑の山々と真っ青な空がまだまだ盛夏であることを感じさせてくれます。
飛騨金山~焼石間。
▲この深々とした濃緑色はどこから生じるのでしょう。
焼石~下呂間。
岐阜からもほぼ満席の乗車率だった「ワイドビューひだ3/23号」も、飛騨金山、下呂、飛騨小坂と、高山に近づくにつれて少しずつ空席が目立ってきましたが、それでも高山や飛騨古川まで乗り通す乗客はずいぶん多いようです。それだけ飛騨路は旅人を惹き付ける魅力があるということでしょう。
岐阜からジャスト2時間、12:11に高山到着です。前方4両の「ワイドビューひだ3号」は飛騨古川までまだもう少し道のりがあります。後ろ3両の大阪編成は高山止まり。僕も高山で下車です。お昼の高山は、暑い!