日本列島縦断夏の旅(その20;最終「にちりん」小倉行き)
▲大分駅を出発する最終小倉行き特急「にちりん26号」。
2006年8月24日、「にちりん26号」。
人影の絶えた臼杵駅にヘッドライトを光らせて入ってきたのは、21:09発の5026M特急「にちりん26号」小倉行きです。「ドリームにちりん」を除いて、最終の「にちりん」です。JR九州独特の真っ赤なカラーリング「レッドエクスプレス」ですが、それ以外は往年の485系の形を保っている懐かしい列車です。
この日の「にちりん26号」はDk-16編成(5両編成)。もしも混んでいたらと思い、奮発して事前にグリーン車の指定券を購入しておいたのですが、まったく予想に反して、半室グリーン、半室普通席の1号車には一人も乗客がいないではないか。カラの箱に乗り込んで、後ろ半分に設置されているグリーン席の一角に席を占めます。冷房が効いていることもあって、どうにもこれだけ人がいないと寒々した感じ……(^^ゞ。ちなみにこのDk-16編成の1号車はクロハ481-007であります。
誰も乗っていない1号車。
この頃は、その日の最終の「にちりん26号」は小倉まで足を伸ばしていたのですが、今(2008年)は「にちりんシーガイア」と「ドリームにちりん」を除けば、定期で小倉まで行く「にちりん」はなくなってしまったのですね。すべてが別府止まりで以南は大分乗換が基本になってしまったようです。
定期の小倉行きは今はもうない。
その「にちりん26号」、大分では2分停車します。ちょこっとホームに下りてみると、まだまだ外は蒸し暑い。終点小倉まではあと1時間36分。貸し切り状態の車内で更けゆく夜を過ごします。
▲21:43、大分到着、2分停車。大分駅でさえ構内はすでにひっそりしていて、なにやら夜行列車気分。