日本列島縦断夏の旅(その18;臼杵石仏)
▲臼杵石仏の空も真っ青、気持ちいい~(^^)。
2006年8月24日、国宝臼杵石仏。
僕、臼杵が好きなんですよね-。
数年前にほんのちょっとした偶然で臼杵と初めて出会って、それからつい足を運ぶという機会がけっこうありました。臼杵石仏火祭りや臼杵竹宵という臼杵の二つの大きなお祭りには僕ももう訪れ、このブログでもレポートしています。
臼杵のどこが、何が好きかと問われても答えるのはちょっと難しい。火祭りも竹宵もとても美しく、すばらしい祭りだし、古い街並みにも、それを残そうとする心にも惹かれます。そんなのや、それ以外の諸々も、全部合わさって、どうにも臼杵が好きになってしまいました。
そんなわけで、このときも三重町からバスで臼杵入りして、石仏さまをお参りせずにはいられませんでした。次の週末が年に一度の火祭りだというその数日前のこの日、そろそろ店終いの準備という午後4時半頃から石仏さまをひとめぐりしました。
いつもどおりの優しいお顔。
火祭りまであと数日。
小高い山の中腹に穿たれた石仏群を背にして見下ろすと、火祭りの日に無数にたいまつが揺らめくはずの広場が眺められます。石仏さまひとつひとつも好きですが、ここからのこの広場の眺めも好きです。広場の向こうには満月寺というお寺、そして深緑の山々。この風景をじっと眺め、吹き抜ける風に体を撫でられていると、ここに石仏を彫ろうと決めた1300年ほど前の人たちの気持ちが、なんだか理解できるような気がしてくるのです。
火祭りの夜松明の灯る広場。
崖に彫られてある石仏の周りには屋根のついたお堂のようになっていますが、山の中腹にぽつりぽつりと点在するお堂は、盛夏に生い茂る草木に覆われて、遠目にはあまりよく見えません。深い深い緑色をたたえたすばらしい杉の林が一帯を覆い、そこから立ち上る濃密な自然の香りには思わずむせかえってしまいそうです。
▲杉林や緑をたたえた草木に覆われて、石仏のお堂も霞みそうです。