毎日ヶ原新聞

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日本列島縦断夏の旅(その17;臼三線)

イメージ 1 ▲中央の塔がなにやらかわいらしくも見えるJR豊肥本線・三重町駅。

 2006年8月24日、JRバス九州臼三線。

 さて、三重町駅前から乗るのはJR九州バス臼三線臼杵行き。臼杵を訪れたときに三重町駅行きのバスを何度も見かけたことがあり、それで三重町ってどこにあるんだろうと気になっていたのですが、今回はそのバスに三重町のほうから乗ることにしたわけです。

 三重町から臼杵までは約33km。この路線は当初軽便鉄道が計画され、その大部分を占める国道502号線はその敷設のために買収されたものですが、こうした用地買収が進む中で軽便鉄道からバス路線へと方針転換がなされ、1935年にバス路線として開通したとのことです。

 バスはしばらく国道326号線を走り、326号線が北へと向きを変えるあたりで東へ向かう国道502号線に入り、ひたすら山道を走ります。三重町から40分弱で、路線のほぼ中間にあたる野津駅に到着。ここにはJRバス九州の待合施設があり、バスもここで数分間の休憩です。運転手さんも下車して一服するようです。僕はその間にバスを降りて写真をパチリ。バスの車体まで真っ赤です。さすがJR九州系統。

 実は、2007年3月31日の運行をもって、JRバス九州はこの路線から撤退してしまったのです。ですから、この路線を走るJRバス九州の車両に乗ったのはこのときが最初で最後になってしまいました。今は臼津交通と大野交通のバスが路線を引き継いで運行していますが、JRバス九州のこの鮮烈な真っ赤な車体はもう見ることができません。

 野津駅から20分弱で臼杵石仏に到着します。

イメージ 2 ▲今はなきJRバス九州臼三線の臼杵行きバス。野津駅にて。