毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

日本列島縦断夏の旅(その15;キハ200)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818115600.jpg ▲滝廉太郎も暮らした豊後竹田をあとにして。

 2006年8月24日(木)、キハ200。

 芹川の流れる音に目を覚ませば、翌日もよい天気。朝食を済ませたあと、お昼まで荷物を置かせてもらって、散歩がてらラムネ温泉に浸かりに行きます。「丸長旅館」のすぐ隣には「長生湯」という公共浴場があって、湯が熱いという評判なのですが、まだ入ったことがありません。次回来たときにはぜひ「長生湯」も楽しもうと思います。

 長湯温泉から再びバスに揺られて豊後竹田駅へ戻ってきました。この日ここから乗るのは13:58発の大分行き普通列車4449Dです。JR九州おなじみの真っ赤なキハ200系気動車の2両編成です。豊後竹田駅は大分方面と宮地方面とのジャンクション的役目を担っている駅でもあり、駅舎より数段高いところに位置するホームに並んで側線も何本か見られます。その裏手はすぐ急峻な崖になっていて、その向こうにはこの日も抜けるような青空が広がり、気温もうなぎのぼりでした。

 竹田は滝廉太郎が幼少期を過ごした場所であり、岡城はのちに「荒城の月」のモチーフになった城のひとつになったそうです。岡城趾には建物は残っていませんが、石垣は見事と言うほかなく、また石垣の上から眺める深い緑の山々は荘厳な気持ちにさせてくれます。長湯温泉、岡城、滝廉太郎故居、静かなまちのたたずまい、竹田はなかなかよいところです。

 さて、4449Dの発車時間です。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818115556.jpg 大分行き普通列車4449D。

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     ▲真夏の熱気に包まれて、豊後竹田駅の構内にはキハ200のエンジン音だけが物憂げに。