日本列島縦断夏の旅(その14;「神の水」)
▲そろそろ午後6時。長湯温泉一帯も夏の日暮れがやってきそう。
2006年8月23日(水)、神の水。
丸長旅館の川向こうに天満神社があります。その境内に湧いているのが「神の水」。100年前に発見された水で、阿蘇溶岩の裂け目から湧き出してくるのだとか。所有は個人らしいですが、誰でもが水を汲めるように開放されていて、丸長旅館でも、部屋に備え付けのポットで冷たい「神の水」が供されますし、朝散歩をしていると、周囲の旅館の板前さんらしき人が水を汲みに来ているのに出くわすこともあります。しゃっきりとして本当においしい水なんです。
「神の水」の隣には八角の「薬泉堂」が建ち、中では温泉がこんこんと湧いていて、ここでも温泉を飲むことができます。すばらしい水とすばらしいお湯、そして静かな山合いを流れる芹川、長湯温泉は本当にいいところです(^^)。
天満神社に「神の水」が湧く。
境内には「薬泉堂」も。
芹川沿いにもうしばらく散歩を続けます。河原になんの隠すものもなく鎮座するガニ湯、炭酸冷泉で浸かっていると体に泡がまとわりつくラムネ温泉など、少し歩く間にもいくつか公衆の温泉場があり、立ち寄りでやってきた人たちなども思い思いに温泉を楽しみながら散策しています。
もう午後6時近いのですが、まだ夏の盛り、しかも九州なので、びっくりするほど日が長く、まだ昼間の趣。それでも少し日は傾いてきたでしょうか。そろそろ宿へ戻っておいしい夕食をいただくとしましょう。
▲宿に帰る途中、芹川にかかる橋を渡ります。もうすぐ長湯温泉街も夕暮れです。