毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

偽満皇宮博物院(長春)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818203222.jpg ▲1932年9月15日、日満議定書が締結された部屋。日本側全権は武藤信義陸軍大将(関東軍司令官)、満州国側は鄭孝胥国務総理。

 今日は一休み的に「中国点描」の記事を書きます。

 5月25・26日の両日、中国版新幹線に乗って吉林省省都長春へ行ってきました。その時乗った中国版新幹線のレポートはすでにコチラでご紹介しましたが、今日は長春から帰る前に久しぶりに立ち寄った「偽満皇宮博物院」をちょこっとだけご紹介しましょう。

 「偽満皇宮博物院」は、かつて満洲国時代に皇帝溥儀が執政した皇宮で、もちろん日本によって建てられたものです。それが歴史を忘れないための博物院として復元されており、2002年9月にはリニューアルもされて一般開放されています。中国では満洲国に対しては「いつわりの」「傀儡の」という意味を込めて「偽」という文字を必ずその名称に添えています。

 「偽満皇宮博物院」については多くの方々が書物、HP、ブログ等々で解説していらっしゃいますので、ここでは敢えて説明することもないでしょう。長春を訪れたならば、日本人として訪れないわけにはいかない場所の一つでしょう。ただ今日は、よいお天気に恵まれた今年5月26日の様子を写真でお届けすることにいたします~。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818203134.jpg 偽満皇宮博物院正門。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818203145.jpg 溥儀や妃たちの住まい・緝煕楼。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818203151.jpg 黒光りする木造の階段。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818203201.jpg どんな生活が営まれていたのか。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818203205.jpg ▲溥儀の夫人・婉容は寂しさのあまりアヘンを吸って気を紛らわせていたとか。それを再現した人形の展示。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818203210.jpg シャチホコが今も残る。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818203214.jpg 溥儀が政務を執った勤民楼。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818203228.jpg ▲会食が開かれたホールにはオーケストラボックスも残る。溥儀が着席する玉座には満洲国の紋章が。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818203235.jpg 溥儀の官用車。

 とにかく広いので、一つ一つ丹念に見て回ると丸々半日はかかります。この日は月曜日だというのに、台湾などからの団体観光客が大勢来ていて、建物の中などはごった返していましたが、人の少ないときにくると、散歩するのにちょうどよい感じもします。歴史には人それぞれの見方と評価がありましょうが、ぜひ長春へ行く機会があったら、散歩に出かけるぐらいの気持ちでよいので立ち寄ってみて、そして少しだけでもその歴史のことを考えてみてはいかがかと思います。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818203139.jpg ▲周囲は柳の青々とした枝がそよぎ、散歩するには気持ちよい。