毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

さよなら「出雲」・山陽山陰の旅(その14;一畑電鉄)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818115020.jpg ▲時間が止まったかのようなたたずまいの一畑口駅で進行方向が変わります。

 2006年2月19日、一畑電鉄

 快速「アクアライナー」を出雲市駅で降りて、バスに乗ってお約束の出雲大社へ向かいます。昼食はこれまた僕の定番、江戸末期天明年間創業という大社近くの出雲蕎麦の店「荒木屋」で名物割子そばを食べます。いつ食べてもうまいんだこれが(^^)。

 食後は参拝を兼ねてのんびり出雲大社を散策。出雲大社は何度でも訪れたいいろいろな意味で気に入りの場所ですが、出雲大社のことと「荒木屋」のそばのことはコチラで書きましたのでここでは多くは書きません。大国主大神が鎮まっている御本殿の写真だけちょっとご紹介しておきます。「大社造り」といわれる日本最古の神社建築様式の御本殿は国宝です。しかし、中にいる大国主大神は参拝客のほうを向いてはおらず、まるで顔をそむけるように西を向いています。謎多きやしろであります。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818114950.jpg 中央奥が本殿を囲むエリア。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818114942.jpg そのまた中央が御本殿。

 さて、それではのんびり歩いて一畑電鉄出雲大社前駅まで行きましょう。

 一畑電鉄出雲大社前駅。ドーム形の屋根と色鮮やかなステンドグラスは駅舎らしからぬ風情。1930年に、一畑電鉄大社線の開通に合わせて建てられた駅舎で、国の文化財に登録されてはいるものの設計者は不詳。大正時代の錚々たる和風建築の国鉄大社線大社駅の駅舎に対抗して洋風建築になったのだとか。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818114955.jpg一畑電鉄出雲大社前駅。1930年にできたと言えば昭和5年のこと。

 白堊の丸天井の駅舎の中に入ると、本当に30年代にトリップしたかのようです。券売機で切符を買って改札の中に入ると、ホームの風情もまたよろし。1面2線のホームにはどちらにも電車が入っていますが、これから乗るのは1番線の川跡行き。イエローがまぶしいこの2両編成の車両は2100系。ローレル賞も受賞したことのある元京王電鉄の5000系です。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818114959.jpg 一畑電鉄2100系電車。

 反対側の2番線にはちょっと趣の違う電車が入っています。こちらも元京王5000系ですが、一畑電鉄でも5000系を名乗り、正面には「出雲大社号」のヘッドマークも掲げています。休日に松江しんじ湖温泉出雲大社前駅を直通する急行電車のようです。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818115005.jpg 急行「出雲大社号」。

 出雲大社前駅~川跡間の電車と電鉄出雲市松江しんじ湖温泉間の電車は川跡駅で接続するようにダイヤが組まれています。僕も川跡駅松江しんじ湖温泉行きの電車に乗り換え、線路のすぐそばまで迫る宍道湖を眺めながらのんびり松江しんじ湖温泉まで乗り通しました。

 松江しんじ湖温泉の駅舎は明るい近代的な建物でちょっと意外でしたが、駅のすぐ前に足湯があったりなんかして足下からじわじわと温まり、それから再び電車に乗って電鉄出雲市駅を目指します。先ほど乗ってきた電車の折り返しですが、車両は5000系です。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818115015.jpg 長い駅名が続くなあ(^_^ゝ。

 松江しんじ湖温泉の次の駅は「ルイス・C.ティファニー庭園美術館前」。日本一長い駅名を誇っていましたが、同美術館が2007年3月31日に閉館したことに伴い、現在は「松江イングリッシュガーデン前」に変わってしまい、日本一の称号を明け渡してしまいました。新しい駅名も十分に長いと思うんですけどね(^_^ゞ。

 「目のお薬師様」一畑薬師への玄関口・一畑口駅スイッチバックの駅。木造のホームの屋根、昔ながらの駅名標、思わず途中下車してみたくなるようなすてきな雰囲気の駅でしたが、残念ながら今回は素通りして電鉄出雲市を目指さなければなりません。一畑口駅途中下車、それから一畑薬師参りは次回の課題となりました。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818115010.jpg一畑電鉄5000系電車に乗って松江しんじ湖温泉から電鉄出雲市へ一気に戻ります。