毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

さよなら「出雲」・山陽山陰の旅(その5;錦川鉄道NT2000形)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818114707.jpg西岩国駅。去りゆく2232D。

 2006年2月18日、西岩国駅

 朝方の舞鶴の雪景色が嘘だったかのように、山陽地方はすばらしい青空の晴れ模様。

 「のぞみ5号」から駆け込みで乗り換えたのは岩徳線岩国行き普通列車2232D。上半分が黄色に塗られた(山口カラーとでも言うのかしら)キハ40-2081の単行が徳山駅3番線で待っています。

 岩徳線と言えば、国鉄時代からある「特定運賃」のことで知っていただけで、乗るのはもちろん初めて。山陽本線を通しで乗る場合よりも岩徳線経由のほうが距離が短くなるので、岩国より東と櫛ヶ浜より西を乗り通す場合は山陽本線の列車に乗っても運賃は岩徳線経由で計算するというやつです。

 岩徳線山陽本線より山手を走りますから、瀬戸内の景色は楽しめません。山合いをゆくひなびたローカル線です。暖かい日差しを浴びながら、キハ40はエンジン音を響かせて各駅をめぐっていきます。「周防」の付く駅名が多いのが山口に来ていることを感じさせてくれます。

 12:54、終点岩国の一つ手前の西岩国に到着。ここで下車です。岩徳線完乗ならず。でも降りてみたかったのです、西岩国駅。2面3線あったと思われる駅構内は、2番線のレールが撤去されていてちょっと寂しいたたずまい。2232Dが立ち去るとすぐに静けさが戻ります。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818114714.jpg ▲2番線の線路が撤去された後がくっきりと残る西岩国駅構内。

 ……と、思ったら。

 駅舎見物をしていたら、なにやら列車到着を告げるアナウンスが。やってきたのは岩国行き普通列車534D。といっても、こちらはJRの列車ではありません。元国鉄岩日線、錦川鉄道錦川清流線錦町からの列車でした。錦川鉄道は川西~岩国間がJR西日本と共用になっていて、岩徳線から離れて最初の駅・御庄(「みしょう」と読むらしい)駅は山陽新幹線新岩国駅の最寄り駅でもあるのだそうです。

 やってきた車両はNT2000形のNT2001。沿線の美川町をイメージしたカラーリングで、カジカガエルヘッドマークがついています。聞くところでは、現在はNT3000形が導入されてNT2000形は淘汰されているとのことですので、この車両はすでに引退してしまったかもしれません。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818114718.jpg西岩国駅にやってきた錦川鉄道錦川清流線普通列車534D。カジカガエル仕様のNT2000形。

 ※最近短めの記事を心がけてます。エ?これでも長い?うーーん、いかがでしょうか、みなさん!