毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

【社説】初搭乗!スターフライヤー関空行き。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818185129.jpg ▲初スターフライヤー羽田空港の沖止めスポットから乗ります!

 5月22日と23日の一泊二日で日本へ弾丸出張に行ってきました。22日は瀋陽→成田の直行便がありますが、23日はないので、羽田→関空瀋陽と飛ぶことに。今回の日本は時間が短すぎて鉄道にはたった一回、成田空港から日暮里まで京成スカイライナーに乗ったきりで「鉄」色はほとんどナシ。しかたがないので、羽田から関空まで初めて乗った新興エアライン・スターフライヤー(SFJ)をご紹介します。

 5月23日、関空瀋陽行きのCZ612便の関空発は13:10。これに間に合うように関空へ行くために選んだのが、羽田発10:05の関空行きスターフライヤーSFJ021便。羽田空港第一ターミナル南ウイングのはしっこに専用のチェックインカウンターがあります。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818185122.jpg 羽田空港SFJカウンター。

 SFJは、新北九州空港開港に合わせて北九州市に誕生した新しい航空会社。開業当初から北九州~羽田間に11往復も飛ばし、しかも早朝便は北九州05:30発、最終便は北九州24:55着で、東京に朝7時前に着け、夜11時過ぎまでいられるという国内線としては型破りなダイヤを組んでの登場でした。昨年(2007年)9月には羽田~関空線にも参入し、現在4往復が就航しています。

 さらにびっくりするのは、「マザーコメット」コンセプトのテーマカラー。基本はあくまで「黒と白」。機体も真っ黒、機内も真っ黒、そして尾翼には細く流麗な書体で「SF」の文字。グランドスタッフも客室乗務員もブラックのかちっとした制服に身を包み、何から何までスマートであります。

 搭乗は84番ゲートからバスです。沖止めのスポットでバスを降りると、目の前にSFJA320が。レジはJA02MCですので、SFJの2号機でしょうか。すぐに搭乗しなければならないので「顔」を撮ることはできませんでしたが、上半分のブラックと下半分やエンジンのホワイトのコントラストはまことに鮮烈。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818185134.jpg いよいよ搭乗。

 機内に入ってまたびっくりなのは、全シートがブラックレザーであること。おまけにこのシート、国内線普通席のシートピッチが平均780mmのところをスターフライヤーでは平均910mmまでに拡大し、敢えて座席数を減らしてあるのです。機材がA320の場合、他社だと30列ありますが、SFJでは26列しかありません。その最後列26F席に収まってみると、足もとは確かに広々です。ヘッドレストは上下可動式で、フットレストもあるし、全シートにタッチパネル式の液晶パネルもあって20チャンネルも提供されています。3列席の中央が空席の場合は、中央席の背もたれにはめ込まれている「カクテルテーブル」を倒して使うこともでき、居住性はなんとも快適です。各シートにはPCの使用や携帯電話の充電に使えるコンセントもあり、至れり尽くせり。しかしこれだけのサービスを堪能するには羽田~関空のフライトは短すぎます。

 最後の乗客を待って少々遅れてSFJ021便はタクシングを始め、34R滑走路から北へ向けてエアボーン。高度を上げながら右へ大きく旋回し、右側の眼下に羽田空港を見ながら進路を西に取り、いざ関空へ向かいます。
 SFJの自慢の機内サービスは、オリジナルブレンドタリーズコーヒーが提供されること。コーヒーをお願いすると「カカオ分56%の大人のビターチョコレート」が売りの「カレ・ド・ショコラ」も一つ味わうことができます。小振りな紙コップもチョコの包装紙もブラックに白字で「SF」。なんともこだわりが感じられます。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818185158.jpg 3人の客室乗務員がサービス。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818185154.jpg タリーズコーヒーとチョコ。

 この日の地上は薄く霞がかかったような状態でしたが、神奈川県、静岡県の海岸上空を飛ぶうちに、やがて右手に富士山が見えてきました。すでに5月の下旬ですが、まだまだ山頂には雪がたくさん残っています。春霞に浮かぶ残雪の富士山。なかなかいいじゃあありませんか。

 SFJ021便は、セントレアの南方沖を通過し、紀伊半島を横断して和歌山上空から高度を下げながらぐるりと淡路島、大阪湾のへりに沿って旋回し、北からのアプローチで滑走路24Lへ定刻からそれほど遅れずに着陸です。

 いやー 初スターフライヤー、よかったー(^-^)。これで搭乗1日前までの割引運賃「STAR ONE」を利用すると関空まで片道1万円ポッキリ!でも羽田~関空ブロックタイム75分はSFJを楽しむにはちょっと短すぎますね。北九州便なら100分ですからもう少し満喫できるのかも。それにしてもSFJ、また乗ってみたいと思わせるフライトでした。新しい航空会社がこんなふうにがんばっているのを見るとなんだかうれしいですね(^^)/。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818185141.jpg 富士山が見えてきた。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818185145.jpg ▲残雪の富士山、いいもんですねえ~(^-^)。