毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

また乗りました中国版新幹線「和諧号」

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818203059.jpg長春に到着しました「和諧号」D21次列車。なんかマウスみたいな顔だな……

 5月25・26日の両日、吉林省省都長春へ出張に行ってきたのですが、この往復に、4月18日につづいて再び中国版新幹線に乗りましたので、レポートしまっす。

 今回乗ったのは、5月25日瀋陽北11:25発長春行きD21次列車と26日長春発17:26北京行きD26次列車です。D21次列車の始発は北京、D26次列車の始発はハルビンです。前回の記事で書いたとおり、現在中国東北地方で活躍している中国版新幹線はフランス・アルストムとの技術提携で製造されたCRH5型と呼ばれる固定編成の電車です。中国が目指す「和諧社会(調和のとれた社会)」にあやかって「和諧号」という名称がつけられています。

 さて、北京からのD21次列車が瀋陽北駅のホームにゆっっくりと入ってきました。この日のD21次列車は、CRH5型の第19編成8両と第20編成を併結した16両編成で、これは日本の新幹線と同じですね。車内は、前回乗った第4編成からはちょっと進歩していて、シートには肘掛けがあり、回転もできるようです。でもリクライニングはナシ。僕が乗ったのは2号車1番で、初めて窓際の席にありつきましたが、窓と窓の間の幅が広すぎて、外がよく見えません。窓がない席がずいぶんある感じです。

 瀋陽北~長春間にはCRH用の専用線はありませんので、一般軌道を貨物列車やその他の列車の間を縫うように走らねばなりません。それでも、駅間が長いのとトンネルや勾配のほとんどない直線区間ばかりなのとでそれなりにスピードは出せ、瀋陽北から長春までのジャスト300kmを、途中四平駅での停車を含めて2時間15分、表定速度133km/hで走ります。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818203117.jpg 長春定刻到着。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818203051.jpg CRH5型第20編成先頭車両。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818203123.jpg CRH5型のドアまわり。

 13:40、終点長春到着。瀋陽北駅とは違って長春駅のホームは日本のホームのようなかさ上げはされていませんので、ステップを数段下ってホームに降ります。写真を撮りながらホームを進行方向後ろへ歩いていき、初めて二つの編成の連結部分を間近に見ることができました。近くで見るせいか、「こまち」と「はやて」の連結部分なんかよりなにやらどっしり骨太に見えました。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818203105.jpg やがてD22次列車で折り返す。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818203128.jpg ▲CRH5型の連結部。

 ちなみに、帰りのD26次列車は更に進化した第40編成に乗ることになったのですが、こちらはリクライニングもするし、シートの座り心地も向上したような気がし、車内やドア横の行き先表示はLED表示になっていて、ますます「はやて」に似てきたように思われましたが、それでつい日本の新幹線に乗っているような気でいると、車内では大きな音を出してパソコンでDVDを見ている客がいたり、携帯電話で音楽を受信してそれを大音量で聞いている客がいたり、マナーはまだまだのようでした(どちらの乗客もやがて他の乗客に注意されてやめていましたが、ほとんど乗客は特に文句も言わずになすがままにしていました。)。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818203113.jpg吉林省省都長春。2年後には大連~瀋陽長春ハルビン間に高速旅客専用線が開通します。