「まりも」に乗って道東へ(その3;納沙布岬)
中国杭州レポートを割り込ませてしまったために中断していました「「まりも」に乗って道東へ」を今日から再開いたしまーすヽ(^。^)丿。
2006年1月21日、納沙布岬。
釧路から乗った3625D快速「はなさき」は定刻08:12に終点根室に到着しました。釧路ではすぐの乗り換えのためにできなかった暖房故障のための「まりも」の寝台券と特急券の払い戻しを根室駅の窓口でやってもらい(親切に対応してもらえました)、駅前から出る08:20発の納沙布岬行き根室交通バスに乗ります。このへんの接続もよくてうれしいです。
納沙布岬までは片道1040円なのですが、バスターミナルの窓口で切符を買おうとしたら、「納沙布線往復乗車券」があると勧められ、ちょっとおとくな切符(往復で1880円)を手にすることができました。根室駅前から納沙布岬までの乗車時間は35分。根室の市街地はすぐに途切れ、根室半島を右に太平洋を見ながら進んでいくと最果て感が否が応でも増してきます。
そうしてやってきました日本最東端の地・納沙布岬。さすが厳冬の一月だけあって寒いことは寒いですが、雲一つなく晴れ上がった青空がその寒さを吹き飛ばしてくれるぐらい鮮やかで気持ちよいです。
現状における日本最東端・納沙布岬。東経145°49′、北緯43°22′。まずは定番の「納沙布岬」と書かれた木柱の碑まで歩を進めます。それから納沙布岬灯台へと歩きます。初点灯は1872年(明治7)8月15日という白亜の灯台。実効光度は14000カンデラで、光達距離は14.5カイリ(約27km)だそうです。
離島を除く日本最東端。
灯台へと雪道がつづく。
これだけくっきりと晴れ渡っているので、目をこらすと海の向こうに島影らしきものもうっすらと見えます。歯舞群島貝殻島までは珸瑤瑁(ごようまい)水道を挟んでわずか3.7km、水晶島までは約7km、その周辺には萌茂尻島、オドケ岩、秋勇留島、勇留島、志発島、多楽島、春苅島などがあるので、そのどれかが見えているのでしょう。シャーベット状に凍った流氷もどきも海面を漂っているようです。
灯台から戻り、「四島(しま)のかけはし」をくぐって、平和の塔の展望台にも登ってみました。高さ100mの真っ白い塔で、納沙布岬周辺がまるで地図を眺めるように見え、すばらしい眺めです。真っ青な空と真っ青な海、そしてかなり遠くの水平線にうっすらと山並みも見えましたが、あれは国後島の爺爺岳でしょうか。
四島(しま)のかけはし。
あっ!!塔の上から見える道道35号線に豆粒のように見えるのは、納沙布岬発09:45の根室駅前行きのバスではないか!あれに乗ろうと思っていたのに、天気もいいせいで思いの外時間が経つのが早く、バスを一本逃してしまいました!やっぱり1時間20分かそこらでは時間は十分ではないですね~。次のバスは11:40、まだしばらく納沙布岬を満喫できそうです(^-^)。
岬の北側を塔から見渡す。
▲高さ100mの平和の塔から眺める納沙布岬はまるで地図のよう。すばらしい天気に恵まれてよかったです。