お茶の都・杭州そぞろ歩き(その2)
▲手こぎの小舟がゆらゆらと行く杭州西湖。
杭州と言えば西湖です。
杭州市の西にあるから西湖。もともとは干潟だったらしいですが、前漢時代の史書「史記」に既にその名が見えるとか。干潟なので大きくはなく、南北3.3km、東西2.8km、外周15km。水深も平均1.8mで、最も深いところでも2.8m。しかし、中国人なら誰でも知っている民間説話「白蛇伝」の舞台であり、主人公の白素貞が入水したとされる「白堤」、北宋の詩人・蘇軾が造ったという「蘇堤」、中国四大美人の一人・西施の入水伝説などなどによって、西湖は全国でも屈指の風光明媚な場所として多くの人々を惹き付けることになったのです。
西湖は決して大きくはない。
水面に垂れる楊柳が風流。
▲西湖の東側には急速に経済発展が進む大都市・杭州のビル群が目に入ります。
そんなわけで、僕がここで西湖の魅力をくどくどと書くまでもなく、西湖はあまりに有名です。その西湖の絶景ポイントを10箇所集めたのが「西湖十景」。すべて四字熟語のように表されていて、「断橋残雪」「平湖秋月」「曲院風荷」「蘇堤春暁」「三潭印月」「花港観魚」「南屏晩鐘」「雷峰夕照」「柳浪聞鶯」「双峰挿雲」の10箇所。その一つ一つをのんびり散策しながら楽しむのが西湖遊覧の極みでしょうか。
西湖にはやっぱり柳が似合う。
▲この写真は「柳浪聞鶯」の場所ではないですが、柳と水と曲線の石橋、いかにもって感じです。
西湖の南東にある呉山もまた絶景ポイントの一つ。頂上には元代と明代の建築様式を融合させた楼閣・
城隍閣があり、ここから眺める西湖はまたすばらしいのだとか。僕は登りませんでしたが(^_^ゞ。
西湖の南東にある呉山もまた絶景ポイントの一つ。頂上には元代と明代の建築様式を融合させた楼閣・
城隍閣があり、ここから眺める西湖はまたすばらしいのだとか。僕は登りませんでしたが(^_^ゞ。
呉山の麓には呉山広場があり、ここから河坊街へ進むことができます。河坊街は杭州の古い街並みを再現したなかなか楽しいストリート。西湖そのものよりこっちのほうが楽しかったので(^_^ゞ、次回からはその河坊街をレポートします!(^-^)。
呉山頂上に建つ城隍閣。
▲西湖のほとりに並ぶ柳の緑はすでに深く、杭州はすっかり初夏の陽気でした。