毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

お茶の都・杭州そぞろ歩き(その1)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818202743.jpg ▲まだ工事中の箇所も多い杭州蕭山空港(4月26日撮影)。

 中国は5月1日のメーデーに合わせて「労働節」の連休があります。今年はちょっと短くなって5月1日から4日まででしたが、毎年この時期はどこの観光地も人でいっぱいになるので、僕は4月28日(月)に休みをとって、26日から28日までの二泊三日で、浙江省省都杭州へ行ってきました。

 上海市の南に位置する浙江省、その省都杭州は中国八大古都のひとつで、その風光明媚さは江蘇省の蘇州とならんで古来「上に天堂あり、下に蘇杭あり」と称されたものです。その杭州を訪れるのはなんと14年ぶり。しかも14年前は初冬の冬枯れた時期にアモイから列車で着いて北京行きの飛行機へ乗り換えるだけだったので、半日足らず滞在しただけ。今回は二泊三日で少しはのんびりしたいものです。

 出発は瀋陽08:00発のシンセン航空(「シンセン」は「深」に「つちへんに川」)のZH9341便。シンセン航空は香港と境界を接した広東省の大都市・シンセンが独自に設立した航空会社で、今や国際線にも進出する勢い。日本との間にも関空-福州(福建省)-シンセン便が就航しています。

 この日に乗ったZH9341便は瀋陽杭州経由南寧(広西壮族自治区)行きのフライトで、スケジュールは瀋陽08:00→杭州10:20/11:10→南寧13:20。2時間20分飛んでさらに2時間10分も飛んでも国内線というのですから、中国の国土の広さが窺えます。僕はこのうち前半の瀋陽杭州を乗ります。飛行距離は正確にはわかりませんが1500kmぐらいでしょうか。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818202726.jpg 朝の瀋陽空港、色とりどり。

 シンセン航空は初搭乗です。最近マーキングが変わって、鳳凰をモチーフに赤を基調にした燃えるようなマーキングになっています。機材はB737-800、新鋭機。主翼先端についた大きなウイングレットが特徴です。ウイングレットにもばっちりフェニックスマークが記してあります。
 シンセン航空の飛行機にはそれぞれに名前がついているらしく、この日の朝瀋陽空港で見かけたものでは、A320のB-6358には「貴陽号」、僕の乗ったB737-800のB-5360は「天津号」でした。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818202717.jpg ▲今回搭乗したシンセン航空ZH9341便(レジB-5360)「天津号」、B737-800。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818202721.jpg こちらはA320の「貴陽号」。

 さて、乗り込んだ「天津号」は満員の乗客を乗せて定刻テイクオフ。国内線とは言え飛行時間は2時間ですから瀋陽からなら福岡や大阪まで飛ぶのと同じぐらいです。座席が主翼のところだったのと上空がずっと霞んでいたのとでほとんど地上の様子は楽しめなかったので、ひたすら読書をしながら機内で過ごします。機内ではいちおうちゃんとトレーに乗った機内食が配られました。ピーナツに丸いパンにスパゲティ・ミートソース風のホットミール。決してすごくおいしいと思うほどのものではなかったですが、国内線でこれだけ出てくればたいしたものです。コーヒーはほとんどコーヒー牛乳かと思うほど最初からミルクたっぷりで激甘でしたが。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818202731.jpg 「天津号」の機内の様子。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818202757.jpg B737-800の大きなウイングレット

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818202738.jpg 国内線でも機内食はしっかり。

 2時間のフライトも終盤に近づいて高度が下がってくると、杭州市内が見えてきます。やはり北方とは違って新緑であふれています。水も豊かです。
 定刻より少々早く、ほぼ10時ちょうどにタッチダウン。ブリッジが横付けされ、降機します。杭州で降りる人は一階到着ロビーへ続くブリッジを、南寧まで乗り通す人は二階搭乗待合室へ続くブリッジをそれぞれ渡ります。僕はもちろん杭州までです。外に出てみると、さすがに気温は高く、まったくもって初夏の気候です!

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818202748.jpg 杭州空港も就航便はかなり多い。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818202753.jpg杭州空港にはJALANAもやってきます。到着したのは成田からの全日空NH929便。