中国鉄路あっちこっち(2066次列車)
▲北票北駅で思い思いに列車を待つ人たち。田舎の小駅ののどかな風景。
2008年4月17日、瀋陽→朝陽。
18日に中国版新幹線に乗って瀋陽へ戻ってきたことは前回の記事でレポートしましたが、行くときは昔ながらの緑色の客車でした。
行き先は遼寧省西部の朝陽市にある朝陽県波羅赤鎮。「波羅赤」という地名はおそらくモンゴル語由来の地名で、その音に漢字を当てたのだと思われます。
ここへ行くには、「波羅赤」という駅もありますが鈍行列車しか停まらない小駅で、瀋陽からの優等列車が停まる「公営子」駅まで行くには時間が合わず、結局瀋陽駅08:10発の承徳行き2066次列車に乗って朝陽駅まで行き、そこで車に乗り換えることにしました。
ここへ行くには、「波羅赤」という駅もありますが鈍行列車しか停まらない小駅で、瀋陽からの優等列車が停まる「公営子」駅まで行くには時間が合わず、結局瀋陽駅08:10発の承徳行き2066次列車に乗って朝陽駅まで行き、そこで車に乗り換えることにしました。
2066次列車は、瀋陽から河北省の承徳までの670kmを13時間25分かけて走る客車列車。昨日ご紹介したCRHとは打って変わって表定速度は約50km/hであります。途中錦州までは瀋陽と北京を結ぶ大幹線の総称「京哈線」の一部である「瀋山線」を上り、錦州から進路を北に向けてローカル支線・錦承線に入ります。
車両はいつもの緑色の22型鋼鉄客車。直角座席の「硬座」に乗り込みますが、この日はなにやら妙に混んでいて、始発の瀋陽からばりばりの満席です。僕の席は車両のいちばん端っこの席だったのでなんとなく空気が流れていましたが、折しもこの日は最高気温が29℃まで上がったこともあり、車両の真ん中あたりは空気がよどんでいてむんむんしていました。もちろん、窓は開けることができるので、風に当たりながら行くこともできます。
車両はいつもの緑色の22型鋼鉄客車。直角座席の「硬座」に乗り込みますが、この日はなにやら妙に混んでいて、始発の瀋陽からばりばりの満席です。僕の席は車両のいちばん端っこの席だったのでなんとなく空気が流れていましたが、折しもこの日は最高気温が29℃まで上がったこともあり、車両の真ん中あたりは空気がよどんでいてむんむんしていました。もちろん、窓は開けることができるので、風に当たりながら行くこともできます。
列車は新民、大虎山、溝帮子と停車し、11:03に錦州到着。途中から立ち客も出ていた車内はここで一気に空いて、急に快適になりました。さすがに錦州は大きな街だけに人の流れも多いのですね。
錦州では19分の停車時間のうちに機関車が付け代わり、進行方向が変わって出発です。本線を右に見ながら大きくカーブをして進路を北にとります。窓から入ってくる風はなかなかさわやかです。車窓の両脇はほとんど一面の畑ですが、まだようやく土を起こし始めたぐらいで殺伐としています。しかしところどころで桃、杏、李(すもも)、梨の木が満開の花をつけていて車窓風景のアクセントになっていました。
錦州では19分の停車時間のうちに機関車が付け代わり、進行方向が変わって出発です。本線を右に見ながら大きくカーブをして進路を北にとります。窓から入ってくる風はなかなかさわやかです。車窓の両脇はほとんど一面の畑ですが、まだようやく土を起こし始めたぐらいで殺伐としています。しかしところどころで桃、杏、李(すもも)、梨の木が満開の花をつけていて車窓風景のアクセントになっていました。
12:55、朝陽の一つ手前の停車駅・北票北で上り列車との交換待ちです(2066次列車は錦州までは上り列車ですが、錦州からは下り列車になり、列車番号も2067次に変わります)。反対側のホームでは、けっこうな数の人たちが思い思いに列車を待っていて、小さな田舎の駅のほのぼのした風景です。
やがてやってきたのは内蒙古自治区の赤峰発山海関行きのN184次列車。あれ、この列車には乗ったことがあるな。コチラでレポートした06年10月に興城と山海関へ行ったときに乗ってますね。あ、でもそのときのサボとは違う感じ……。
やがてやってきたのは内蒙古自治区の赤峰発山海関行きのN184次列車。あれ、この列車には乗ったことがあるな。コチラでレポートした06年10月に興城と山海関へ行ったときに乗ってますね。あ、でもそのときのサボとは違う感じ……。
北票北駅。こぢんまり。
▲「東風4」型DF4-1695に牽かれて山海関行きN184次列車がゆっくりと到着。
あちらも昔ながらの緑客車。
この日のN184次列車の牽引は、これまたおなじみ「東風4」型ディーゼル機関車のDF4-1695型機でしたが、なんとカラーリングはグリーン!これは久しぶりです。最近「東風4」型はずっとオレンジ塗色のばかり見かけていたのでなんだか新鮮。やっぱりグリーンがいいですね。かっこいい。
▲朝陽到着、ここで下車。ここでもだいぶ多くの人が降りました。