帰省ついでの青荷温泉partⅡ（その1；弘南鉄道）

▲弘前と黒石を結ぶ弘南鉄道弘南線の元東急7000系「いなかぜ」号。

　2005年12月29日、三河島→弘南黒石。

　2005年1月の年明けにも、ランプの宿で名の知れた青森黒石「青荷温泉」に行きましたが、なかなかよいところなので、同じ年の年末にも、帰省を兼ねて一泊で行くことにしました。またまた季節外れのネタですが、レポートさせていただきます(^_^ゞ。

　2005年の暮れも押し迫った12月29日、帰省の荷物をどっこいと持って、JR常磐線三河島駅から朝5時台の電車に乗って上野へ出ます。三河島駅は高架駅で、駅周辺に視界を遮る建物があまりないので見通しがよく、白々と明けていく空を眺めながら電車を待つのはなかなか気持ちがよいものです。空にはまだ月が懸かっていました。

　上野からは「はやて1号」でまずは八戸へ。29日は帰省ラッシュのピークですから、早朝からさっそく混んでいます。八戸で10:15発4001M特急「スーパー白鳥1号」に接続します。この年の冬は雪が多く、雪の少ない太平洋側の八戸も一面真っ白で、「スーパー白鳥1号」の789系の車体にもがっちりと凍った雪と氷がまとわりついていました。

凍り付く「スーパー白鳥1号」。

648M、弘前到着。雪まみれ。

　「スーパー白鳥1号」の青森着は11:13で、反対側のホームに停まっている11:17発の弘前行き普通列車648Mに乗り換えます。が、648Mは2両編成なので、「スーパー白鳥」の前のほうの車両に乗っていると、648Mが遠い遠い(T_T)。乗り換え時間がわずかしかないので思わずダッシュしてしまいました。

　そんなこんなで弘前到着。弘前も雪の中です。648Mはそのまま12:16発の8326Mとなって碇ヶ関まで行きます。
　おや、側線にはJR貨物仕様のED75-1022が単機で停まっているではないですか。くぅ～っ、塗装は少々変われども、ED75はかっこいいねぇ～(^-^)。ところがしかし、今回この記事を書くにあたって調べたところでは、このED75-1022は今年(08年)3月8日に郡山貨物ターミナルへ廃車回送されたそうです。ショック。もうこの姿を見ることはできないのです……。

▲かつて東北地方を縦横無尽に駆け抜けたED75はやっぱり僕らの英雄。いつまでも活躍してほしかった。

　弘前駅ではJRの高架駅舎を出て、隣接する弘南鉄道の改札へ向かいます。弘南鉄道弘南線の12:30発25列車に乗って黒石へ行くのです。ホームに出ると、停まっているのは東急から譲り受けた7000系の2両編成。以前は青森県内でステンレス車両を見ると「オヤ？」と思ったものですが、JR701系の普及でそんな違和感も薄らいでしまったような気がします。ホームの屋根に吊された駅名表示板はどことなくJR東海を彷彿とさせるオレンジ色の矢印。おまけにそこには「黒石」と書いてあって、まるで弘前の次の駅が黒石みたい……(^^ゞ。　　　

JR東海っぽい弘南弘前駅ホーム。

　黒石駅には12:58に到着。黒石駅には生協ストアが隣接しているので、夜に備えて缶ビールやら地酒の四合瓶やらなんやかやを買い込んで、駅前を13:15に発車する弘南バスに乗って虹の湖公園を目指します。冬季は青荷温泉まで自家用車等で入ることができず、自家用車で行ってもバスで行っても、虹の湖公園で送迎バスに乗り換えねばならないのです。
　駅前のバス乗り場からは駅のホームが見えます。今降りてきた7000系の向こうにちらりと見えるのはED33形電気機関車ED333とキ100形ラッセル車では？しかもED333はパンタが上がっています。ラッセル車稼働中でしょうか？

▲7000系の向こうにパンタを上げたED333とラッセル車キ100形が見えました。