毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

瀋陽、桃の花が咲きました。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818202409.jpg ▲桃の花が咲いて、瀋陽も春の訪れ(4月5日撮影)。まだつぼみもちらほら。

 中国瀋陽、桃の花が咲きました。

 日本ではもう桜前線がずいぶん北上していることでしょう。今はどのあたりでしょうか。例年と比べて開花は少々早いそうですね。

 函館とだいたい同じ緯度にあるここ瀋陽も、ここ二週間ほどでようやく気温も上がり、春の息吹が感じられるようになってきました。そしてこの週末、市内では桃が開花しました。昨年の桃の花の様子は4月14日付の記事でレポートしています。今年はそれより10日弱早い桃の花レポートとなりました。

 中国には、土壌の関係で桜はまずありません。瀋陽近辺では梅も見かけませんので、春いちばんの花は桃ということになります。桃は市内のいろいろなところで見かけます。街路樹にもなっていますし、団地の敷地や公園なんかにもたくさん植わっています。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818202416.jpg 桃の木の全体像はこんな感じ。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818202405.jpg 瀋陽もすっかりぽかぽか陽気。

 このあたりに咲く桃は「京桃」といい、見た目は区別がつかないほど桜に似ています。でも桃なのだそうです。日本の桜とは違って、枝振りはそれほど立派ではなく、密集して植わっているわけでもないので、あたり一面サクラ、サクラ、サクラというような感じではなく、ぽつりぽつりと植わっている程度ですが、それでもちょっと前までのあの厳しい冬を思えば、ぱぁっっと咲いた桃の花はとても美しく感じます。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818202351.jpg 桜とは本当に区別がつかない。

 それからもう一つ春を告げる花が咲いていました。レンギョウです。「迎春花」と呼ばれるオウバイ(黄梅)とよく似ているので混同されがちですが、中国(特に北方)で普通に見かけるのはレンギョウです。今までずっと枯れ色だった風景の中に突然目を射るように鮮やかな黄色い花をつけるレンギョウはまるで春の目覚まし時計のようです。次は、もう一週間もすれば、楊柳の芽がふくらみだして、今度は緑の季節がやってきます。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818202401.jpg ▲春を告げるもう一つの花・レンギョウ。こちらも満開です。