中国鉄路あっちこっち(公営子駅から硬座に乗って)
2007年11月21日、遼寧省朝陽市。
おいしい蒙古鍋を食べておなかがいっぱいになったところで、瀋陽へ戻る列車に乗るために最寄りの駅へ移動します。最寄り駅は、朝陽市の中心部からさらにかなり西の公営子という駅。河北省や内蒙古自治区にだいぶ近い場所です。
公営子駅も、中国の駅によくあるどこと言って変わり映えのしない四角い箱形の駅舎です。駅前広場もそう大きくありませんが車両は進入禁止になっていて、その手前の駅前通りの突き当たりに路線バスが並んで駐車しています。駅前にも背の高い建物はなく、田舎町の風情です。
公営子駅。
駅前は田舎町の風情。
公営子から乗る列車は、もう20km先の葉柏寿駅始発の大連行き4220/4221次列車。公営子発は15:36で、瀋陽北駅までは410km、所要7時間11分の予定です。
列車の到着が近づいて改札が始まりましたが、目の前にホームがあるのに、みんなぞろぞろとホームをはずれて線路脇に下り、ホームでもなんでもない線路脇の土の上で列車を待ちます。まことに不思議です。ホームが短く、普通座席車はホームにかからないからこんなところで待っているのでしょうか。
今月は隣の波羅赤に行く予定。
▲すぐ前にホームがあるのに、なぜか反対側のホームではないところで待たされる。なぜ?なぜ?
やがて4220/4221次列車が入ってきました。牽引はもうすっかりおなじみ、オレンジ色にクリーム色のラインが入った「東風4」型ディーゼル機関車。この日はDF4-2265機が先頭です。客車もおなじみ緑色。
列車が入ってきた線路は、向かいのホームに面した線路。ホーム長も十分です。しかし、ホームのあるほうでは乗降しません。敢えてホームのないこちら側のドアを開けてこちら側から乗り降りします。なんでだー。不思議だー。あとから考えるに、ホームのある側から乗降するとすると、構内には跨線橋がないので、列車が入ってから改札を抜けた人がホームへ行けないからではないでしょうか(車両の下をくぐるわけにもいかないでしょうし)。それじゃあなんのためのホームだ-。早く跨線橋を作ってくださいよ。
列車が入ってきた線路は、向かいのホームに面した線路。ホーム長も十分です。しかし、ホームのあるほうでは乗降しません。敢えてホームのないこちら側のドアを開けてこちら側から乗り降りします。なんでだー。不思議だー。あとから考えるに、ホームのある側から乗降するとすると、構内には跨線橋がないので、列車が入ってから改札を抜けた人がホームへ行けないからではないでしょうか(車両の下をくぐるわけにもいかないでしょうし)。それじゃあなんのためのホームだ-。早く跨線橋を作ってくださいよ。
DF4-2265を先頭に列車到着。
いつものように、普通座席車である「硬座車」に乗ります。始発駅から近いということもあり、車内はがらがら。硬座の車内がこんなに空いているのに出会うことはあまりないので、なんだかうれしいです。ボックス席を占領して、車窓を眺めながらのんびり走る列車の揺れに身を任せます。
おや、車窓左手に塔が見えます。その後、車窓からは、朝陽市や阜新市を抜ける間に3、4カ所塔を見ることができました。おそらくみんな遼代に建てられたものでしょう。このあたりにはたくさん塔が残っているようです。いずれ機会を見つけて遼代塔めぐりをするのもおもしろそうです。
▲乗ったときから硬座がこんなに空いてるとうれしいなあ。ボックス席独り占めでのんびり行きます。
車窓からは時々塔が見えた。
16:46、朝陽駅到着。11月下旬の日はすでに短く、あたりはもうだいぶ暗くなってきました。降りるまでにはまだあと6時間もあります。のんびり行きましょう、のんびりと。あ、ちなみにこの列車が終点大連に到着するのは明朝05:46です。
▲「凌源」は「葉柏寿」の別名。終点大連に着くのは夜が明けてから。