「あけぼの」で青森へ
▲3月13日、青森駅3番線。上野からのおつとめを終えたEF81-57。
この3月12日から18日まで実家の用事で一時帰国したわけですが、12日は北京からのJL780便で成田空港に12:30頃に到着しました。この時間帯は成田空港もわりと空いていて、入国審査などもすいすい進み、到着ロビーでスーツケースを宅配便で送り、JR空港第2ビル駅へ下りると、うまい具合に13:19発の「成田エクスプレス18号」があり、一気に池袋まで移動することができました。
池袋に到着したN'EX18号。
今となってはこれも陳腐な感じ。
しかし、去年今年とこの253系に乗る機会が何回かありましたが、毎回毎回発券される指定券が集団お見合い席の進行方向に背を向けた席ばかりで、どうよこれ?と思わずにはいられません。車内でも外国人グループが乗務員に「どうしたらシートが回転するのか」と尋ね、乗務員が「シートは回転しません」と答えると、「ではなぜあっち側の席は逆を向いているのか」と更に質問するという場面を見かけました。とにかく今時全席指定の国際空港アクセス特急だというのにリクライニングもしない集団お見合い席のシートだなんて陳腐すぎます。先日「新“成田エクスプレス”」E259系新型車両の2009年秋以降からの投入が発表されましたが、ようやくかという印象です。
大船行き1220Yと並んだN'EX。
上野駅13番線に着いたときには「あけぼの」は既に入線済み。この日は8号車までの増結なしの編成で、どの車両も下段が埋まる程度のそこそこの乗車率のように見受けました。先頭で牽引を担当するのは田端運転所のEF81-57。この日はEF81-57もヘッドマークも客車も全部塗装したてのようにぴかぴかできれいでした。
「あけぼの」「青森」の文字が。
この日の牽引はEF81-57。
ぴかぴかのヘッドマーク。
ブルーの車体もぴかぴか。
本当に奥羽線経由で走ってほしい。
僕が乗り込んだのは2号車1番下段。朝5時半起きで北京を発ってきて午後もあれやこれやと動き回ってすっかり疲れたので、高崎に到着したのを潮に爆睡モードに移行。寝台車でこの日ぐらいよく眠れることはあまりないのではなかろうかと思うほどよく眠り(^-^)、翌朝秋田到着前のおはよう放送で目を覚ましました。しかしいつものように、起きるでもなくごろごろと横になって過ごし(こういう時間がたまらない)、大館を出て青森県に入ったあたりでようやく起き出しました。車内販売から熱いモーニングコーヒーを買ってぼんやり車窓の景色を眺めながら過ごします。天気は晴れ。まだ一面に雪が残っていますが、少しずつ春が近づいてきているようです。
まだ真っ白の岩木山。
そして09:55、定刻どおりに終点青森駅に到着です。先頭のEF81-57はすぐに切り離され、最後尾にはDE10-1536が据えられて、車両センターへ引き上げる準備がすぐに整います。羽後本荘からは3号車と4号車がヒルネ用に開放されますが、この日もそれなりに乗客で埋まっていました。二日後に迫ったダイヤ改正にはほとんど影響されない寝台特急「あけぼの」、これからも首都圏~北東北を結ぶ夜行列車として、そして秋田と青森を結ぶ重要な交通手段の一つとして、廃止の議論などとは縁のない元気な列車であり続けてほしいと思います。
春近き青森に到着。
▲到着した「あけぼの」にはすぐにDE10-1536が据えられて引き上げの準備完了。