はじめての「SL冬の湿原号」②(名寄→音威子府)
2005年1月21日、名寄→音威子府。
名寄からは稚内行き普通列車4329D、キハ54形の単行で最北端を目指します。冬季は智東駅は通過ですが、夏季はちゃんと停車するので、名寄~稚内間を直通する列車でしかもひと駅も飛ばさずに全駅きっちり停車の列車はこの4329Dだけです(幌延で列車番号が変わりますが)。
4329D 名寄12:42→稚内16:39。
そんな律儀な列車に乗って名寄を出発。北海道ではよく見られる緩急車改造の駅舎がぽつんと置かれた無人駅にも丁寧に停車しながら山深い道へと入っていきます。豊清水駅では稚内発名寄行き4328Dと交換。このあたりから空模様があやしくなってきて、まだ午後1時半だというのにあたりは薄暗くなり、4328Dのヘッドライトが妙に明るく見えました。
豊清水に名寄行きがやってきた。
名寄行きの後部は雪で真っ白。
咲来を出ると次は音威子府。
音威子府と言えば「駅そば」といきたいところですが、実はまだ一度も食べたことがありません。いろいろな方が紹介されているし、あの真っ黒いそばの写真を見るたびに、今度こそ、今度こそ、と思うのですが、なかなかその機会が巡ってきません。思い切って音威子府で下車する!という決断をしさえすればよいのですが、いや、ぜひ次回こそ……。
13:48音威子府到着。7分停車。
この冬はフル稼働だったでしょう。
音威子府に到着すると、にわかに大粒の雪が降り始めました。寒さもさらに増したようです。道内一の豪雪地帯だけにラッセル車は不可欠。側線に停められたラッセル車もこの年の冬はフル稼働だったでしょう。
雪の粒がたちまち大きくなり、跨線橋もかき消されそう。冗談ではなく、視界がきかないほどの大雪になってきました。雪が降りしきる中で息を整えた4329Dは、これから天塩川に沿って筬島、佐久、天塩中川と駅間距離の長い区間へ走り出します。稚内まであと130㎞、どれ、そろそろ出発するとしますか。
雪の粒がたちまち大きくなり、跨線橋もかき消されそう。冗談ではなく、視界がきかないほどの大雪になってきました。雪が降りしきる中で息を整えた4329Dは、これから天塩川に沿って筬島、佐久、天塩中川と駅間距離の長い区間へ走り出します。稚内まであと130㎞、どれ、そろそろ出発するとしますか。
視界がきかないぐらいの雪。
音威子府で一息入れた4329D。