中国鉄路あっちこっち(吉林省白城)
この3月7日で、ここ中国瀋陽に来て丸2年が経ちました。現在中国に住んでいるからには、たまには中国の鉄道のことも書かなければなりません(^_^ゝ。中国の鉄道は、日本の鉄道と違って、車両のバリエーションもあまりないし、愛称もほとんどついていないし、車窓の景色も似たり寄ったりだし、どうもネタに乏しいのですが、「へえ~ こういうのが走っているんだー」と知っていただくという意味で、今まで少しずつ中国旅行記という形で記事にしたものもありますが、それ以外にもこの2年間に乗った中国の鉄道を少しずつ紹介していきたいと思います。
というわけで、今日は2006年9月に乗った列車をご紹介。
往路は瀋陽駅が始発で08:02発吉林行きN111次列車。中国では列車種別にあまり統一性が見られないので、日本の特急、急行、快速、各駅停車などのどれに相当するかということは一概には言えませんが、敢えて当てはめるとすればN111次は「快速」ぐらいでしょうか。また、列車番号についている「N」は一つの鉄道管理局管内だけを走る列車であることを示しています。つまり走行距離で言えば近距離列車という感じです。
2006年9月20日の朝、1910年に赤レンガの東京駅と同じ辰野式クラシック様式で奉天駅として建てられ、その姿が今もそのまま残る瀋陽駅にやってきました。駅前は地下鉄駅の工事が大々的に行われていて混沌としています。
中国では、どんなに人が多かろうと、発車直前にならないと改札を始めません。ですから、改札が始まると改札口はおしあいへしあいの大混雑で、改札を抜けた人々は列車に向かって猛ダッシュ。始発駅では全席指定になっているので走る必要はなかろうと思うのですが、でも走ります。
列車は、「緑皮車」と呼ばれる昔ながらの緑色の客車が連なる編成。近距離列車なので「硬座車(日本の普通座席車に相当)」がほとんどのようです。
中国では、どんなに人が多かろうと、発車直前にならないと改札を始めません。ですから、改札が始まると改札口はおしあいへしあいの大混雑で、改札を抜けた人々は列車に向かって猛ダッシュ。始発駅では全席指定になっているので走る必要はなかろうと思うのですが、でも走ります。
列車は、「緑皮車」と呼ばれる昔ながらの緑色の客車が連なる編成。近距離列車なので「硬座車(日本の普通座席車に相当)」がほとんどのようです。
N111次列車のサボ。
N111次列車は、終点吉林までの走行距離は433km、所要時間は5時間38分。僕の降りる長春までは305km、3時間49分の予定です。僕は13号車の「硬座車」に乗り込みます。この車両はYZ25B型と呼ばれる車両でした。昔ながらの車両はYZ22型ですので、それよりちょっと新しいですか。
▲近距離列車の編成はほとんどが「硬座車」。2×3のボックスシートが並んでます。
どの車両にもほぼいっぱいの乗客を積んで、N111次列車は定刻に瀋陽を出発しました。瀋陽北、鉄嶺、開原と進んで遼寧省から吉林省に入り、吉林省最初の停車駅は四平。比較的大きなジャンクション駅で、隣の線路では、青とクリーム色に塗られたディーゼル機関車「東風4」型DF4-4059に牽かれた列車が併走して四平駅のホームへ入っていきました。
気候のよい時期だったので、窓は開け放題。気持ちの良い風を浴びながら、列車は少々遅れて長春駅へ到着しました。(つづく)
▲四平駅手前で併走した列車。中国といえばこのカマ!の「東風4」型DF4-4059が牽引。