毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

2007・年納め全国どさまわり行(その49;岩木山)

【2010年2月9日の追記】

 2007年暮れのどさまわり旅日記を、書庫移設に伴い、リバイバル掲載していますが、それも残りあと2回となりました。

 五能線に入ってしばらくの間、車窓左手に見える津軽富士こと岩木山、大好きです。なんといっても形がいいし、周りに広がる田んぼとリンゴ畑との調和がなんとも言えず、どの季節に訪れても見とれてしまいます。

 このときは少々雲もかかっていて全貌が見えたわけではありませんが、それでも冬の津軽を見守る岩木山の美しい姿を楽しむことができました。

 「リゾートしらかみ」には何度か乗っていますが、たぶん始発から執着まで乗り通したのはたぶんこのときが初めて。のんびりと走る列車はやがて日本海の絶景区間へと入っていきます。

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https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818141222.jpg津軽平野のリンゴ畑と稲田の向こうに岩木山が見えてきた。

 2007年12月23日、岩木山

 快速「リゾートしらかみ4号」くまげら編成は、川部を出るといよいよ五能線に入り、津軽平野に分け入っていきます。両側は一面に広がるリンゴ畑。しかしこの季節では実も付いていなければ花が咲いているわけでもありません。冬のリンゴの木を「土蜘蛛のようにうずくまっている」と表現した歌がありますが、うまい表現です。

 そのリンゴ畑や稲田が広がる向こうに、岩木山が見えてきました。冬の雲が山頂部にかかり、残念ながら全貌を拝むことはできませんでしたが、穏やかな裾野の広がりが「津軽富士」の名に恥じない美しさを見せています。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818141218.jpg 川部からしばらく岩木山が左に。

 15:11、五所川原に到着です。反対側のホームでは、弘前行き8523D快速「リゾートしらかみ3号」がこちらの到着を待っていて、入れ違いで川部方面へ発車していきました。3号のほうはグリーンを基調にしたブナ編成でした。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818141227.jpg 五所川原で3号と交換。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818141231.jpg 3号のほうはブナ編成。

 津軽鉄道のストーブ列車や金木観光を楽しんできた人たちでしょうか、五所川原からけっこうな乗客を新たに乗せて発車します。五所川原からは地元有志の方々が乗り込んできて、先頭車両前方の展望スペースで津軽三味線の生演奏を聴かせてくれます。先頭車両の座席は概ね埋まっていた上に、後ろの車両からも続々と見物のために乗客がかけつけてきて、通路も人でいっぱいになるほどに。改めて「リゾートしらかみ」の人気の高さを感じました。

 木造、陸奥森田と停車して五所川原から約25分で鰺ヶ沢津軽三味線を披露してくれた地元の方々もここで下車。そろそろ午後4時、日が傾き始めたようです。ここから、五能線はいよいよ日本海の海岸べりを走ります。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818141235.jpg 15:36、鰺ヶ沢到着、4分停車。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818141240.jpg ▲日が傾き始めた鰺ヶ沢を出ると、海べりに出るはず。