2007・年納め全国どさまわり行(その42;小繋駅)
【2010年1月10日の追記】
2007年暮れのどさまわり旅日記を、書庫移設に伴って、リバイバル掲載しています。「青森へ帰ろう」書庫から「あかつき(07暮・年納め)」書庫へ移動させています。
IGRいわて銀河鉄道に盛岡駅から乗ったのはこれが初めてだったような気がします(たぶん)。この記事の写真にもあるように、盛岡から小繋まで1,510円です。距離は52.2kmです。JRなら950円。新幹線が新幹線の恩恵を受けないところへ置いていったのがこの運賃差です。
あと一年足らずで、八戸以北の東北本線が同じようなことになります。沿線住民の足は守れるのか。守る気はあるのか。そんなことを思わずにはいられない、かつての2面3線の長いホームが無用の長物と化した山あいの無人駅・小繋駅に降りたというわけです。
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2007年12月12日(水)、小繋駅へ。
走れば08:30発の好摩行きにも間に合うタイミングでしたが、それは跨線橋の上から見送り、ぐるりと構内を一回りするように歩いてIGRいわて銀河鉄道の改札口へ行きました。IGRいわて銀河鉄道の列車は、今の08:30発の列車のようなごく少数の例外を除いて、盛岡駅の0・1番線ホームから発車し、このホームと他のホームは跨線橋で連絡されてはいません。JRから乗り換える場合であってもいったん改札の外へ出て、大きな駅舎の北側の隅っこにあるIGRいわて銀河鉄道の改札まで移動してこなければなりません。第三セクターで精算方法が違うということと、第三セクター部分の運賃を確実に確保することからこのようになっているのだとは思いますが、どうにも不便でなりません。とにかく多くの人に乗ってもらわなければ経営がすぐに立ち行かなくなるはずの第三セクター鉄道の抱えるジレンマなのでしょう。
さて、乗車するのは08:55発八戸行き普通列車4525Mです。自動券売機で切符を買ってホームへ出ますが、列車はまだ入線していません。
遠くからキハ120の2両編成がやってきて盛岡駅の2番線ホームへ滑り込んでいきました。08:46到着の上米内からの普通列車2633Dのようです。この列車も昨年まではキハ58やキハ28で走っていたのでしょうね……
遠くからキハ120の2両編成がやってきて盛岡駅の2番線ホームへ滑り込んでいきました。08:46到着の上米内からの普通列車2633Dのようです。この列車も昨年まではキハ58やキハ28で走っていたのでしょうね……
上米内始発の2633D到着。
1番線のほうには、08:50到着の滝沢始発の2564Mがやってきました。これがたった5分で折り返しの八戸行き4525Mに変わるようです。到着した2564Mは通勤通学の人々でいっぱいです。いつもどの列車もこれぐらい乗ってくれればいいのですが……。
八戸行き4525MMは青い森鉄道所属の701系2両編成。青い森鉄道にはIGRいわて銀河鉄道のようなロゴマークがないので、車体にも「青い森鉄道」、車両形式にも「青い森701-101」と文字で書いてあるところがおもしろいです。
車両形式は「青い森701系」?
小繋までの切符を買って……
「青い森701系」にはボックスシートもありました。ラッシュの逆を行く4525Mの車内はガラガラ。ボックスシートを一人で占有して盛岡を発車です。青山、巣子というIGRいわて銀河鉄道線に新設された駅を通り、好摩で分かれ行く花輪線の線路を眺め、奥中山・十三本木峠を越えると、この日の下車駅・小繋です。
「青い森701系」にはボックスシートもありました。ラッシュの逆を行く4525Mの車内はガラガラ。ボックスシートを一人で占有して盛岡を発車です。青山、巣子というIGRいわて銀河鉄道線に新設された駅を通り、好摩で分かれ行く花輪線の線路を眺め、奥中山・十三本木峠を越えると、この日の下車駅・小繋です。
盛岡から54分で到着した小繋駅には雪が残り、深閑とした雪景色が迎えてくれました。4525Mはただ一人の下車客をホームに残して、大きな右カーブへと走り去っていきました。
雪景色の小繋駅。
▲小繋を発車していく4525M。