毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

2007・年納め全国どさまわり行(その36;山線へ)

【2009年12月14日の追記】

 2007年暮れのどさまわり旅日記を、書庫移設に伴いリバイバル掲載しています。

 このときはもうほんっっっとに久しぶりに函館本線山線に乗りました。記事本文にも書いたとおり、その前に乗ったのがいつか記憶が曖昧なぐらい久しぶりでした。たぶん前回乗ったのは学生時代の札幌発函館行き客車普通列車ではないかと思うのですが、定かではありません。

 さすが山線と呼ばれるだけあって、青空も見えていた長万部から少し行っただけで冬色がぐっと濃くなりました。できればキハ40のほうがよかったけれど、キハ150の初乗車ということで、それもまあよいでしょう。

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 2007年12月4日、山線へ。

 11:00ちょうどに函館駅を発車した特急「スーパー北斗7号」は、五稜郭、大沼公園、森と停車していきます。僕は5号車普通車指定席ですが、乗車率はけっこう高いようです。大沼公園からは定番中の定番「大沼だんご」が積み込まれましたので忘れずに購入です。

 函館駅を発って1時間15分、列車は長万部に到着です。僕はここで下車。長万部で列車を降りるなんて、いったい何年ぶりでしょう。これから乗り換える函館本線(山線)の列車に前回乗ったのが学生時代の頃だと思うので、それ以来ではないでしょうか。

イメージ 2 ▲青空広がる長万部駅で「スーパー北斗7号」を見送る。

 2番線から「スーパー北斗7号」が札幌へ向けて発車していくのを見届けたあと、跨線橋を渡って4番線へ下りると、そこで待っていたのは12:19発小樽行き普通列車2937D。学生時代に乗った記憶のある山線と言えばキハ40だったようなキハ54だったような、旧型客車だったような。ところが、キハ40も側線に停まってはいましたが、これから小樽へ向かうのは、おやや、これは見たことない。僕にとっては初お目見えで初乗車のキハ150であります。なんだか新しくてきれいです。側線にはキハ40-734とキハ40-1706も停留していますが、僕はこの日はこのキハ150-16で小樽を目指すことになりました。

イメージ 1 ▲長万部からは、側線のキハ40を尻目に、キハ150で小樽をめざす。

 車内は4人がけと2人がけのボックスシートと両端のロングシートになっていて、すでにどのボックスにも乗客がいたので、僕はまずはロングシート部分に陣取ります。そして12:19、2937Dは定刻に発車。小樽までの140.2kmを3時間10分かけて走る予定です。

 長万部を出るとさっそく勾配にはいり、スピードをあげられないままゆっくりと走ります。二股、蕨岱、黒松内とここまで来ると、ほとんど雪が目に入らなかった長万部とはがらりと変わって、雪景色になってきました。いかにも山線の風情を強めながら、列車はこれから厳しい峠越えへ挑んでいきます。

イメージ 3 ▲長万部から三つ目の黒松内で、雪。