2007・年納め全国どさまわり行(その29;宇和島駅)
【2009年11月29日の追記】
2007年暮れのどさまわり旅日記を、書庫移設に伴いリバイバル掲載しています。
初めて降りた宇和島駅。南国情緒が漂う駅前には闘牛の像もあったりして、ゆっくり散策してみたくなります。記事本文に「高知のみならず、愛媛宇和島でも闘牛が有名なのですね」と書いたら、「高知は闘犬だよ」と指摘を受けました。なるほどそうでした。高知は闘犬、愛媛宇和島は闘牛であります。
残念ながらこのときはゆっくりしている時間はなく、そそくさと昼を食べて、次の列車に乗り継ぎます。宇和島から岡山まで直通する気動車の特急「しおかぜ」はなかなかレアです。できれば岡山まで完乗したいところですが、八幡浜までのショートトリップでした。
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2007年12月2日、宇和島駅。
初めてやってきました宇和島駅。行き止まりになっているホームが2面あります。ここでは40分ほど時間があるので、改札の外に出てみます。
宇和島駅には立派なホテルが併設されているので、駅の外観は規模が大きい感じがしますが、コーンコースや駅待合室は実はそれほど大きくなく、むしろこぢんまりとしています。
駅前に出てまず目に入るにはヤシの木でしょうかソテツの木でしょうか。いかにも南国土佐という感じがします。そしてそのヤシの木の植え込みの脇に、宇和島闘牛の牛の像がどっしりと居座っています。なるほど、高知のみならず、愛媛宇和島でも闘牛が有名なのですね。
ホテル併設の宇和島駅。
駅前にある宇和島闘牛の像。
闘牛像の隣には、おや、なにやらSLのようなものが…… 開設板にはこんなふうに書いてありました。「鉄道唱歌(大和田建樹・作詞)誕生100周年記念事業
この模型は宇和島で一番初めに走った機関車(コッペル社製9.66t形式ケ220)を資料に基づき極力復元に努めたものです。」
大正3年10月に宇和島~近永間で開業した宇和島鉄道で開業当時から活躍した機関車のようですね。宇和島鉄道の軌道は762mmだったそうですから、復元されたこの機関車も、細くて長いスマートな煙突や曲線の際だつ丸いカマなど、全体にとてもかわいらしい感じがします。大正3年と言えば今から90年以上前にこんな機関車がここ宇和島で活躍していたのですね!
この模型は宇和島で一番初めに走った機関車(コッペル社製9.66t形式ケ220)を資料に基づき極力復元に努めたものです。」
大正3年10月に宇和島~近永間で開業した宇和島鉄道で開業当時から活躍した機関車のようですね。宇和島鉄道の軌道は762mmだったそうですから、復元されたこの機関車も、細くて長いスマートな煙突や曲線の際だつ丸いカマなど、全体にとてもかわいらしい感じがします。大正3年と言えば今から90年以上前にこんな機関車がここ宇和島で活躍していたのですね!
昼時なので駅で何か食べようと思っていたのですが、駅施設はこぢんまりとしていて、立ち食いそば屋もありません。併設ホテルのレストランに入る気にはならないしと駅前をうろうろし、駅前通りにある昔ながらの駅前大衆食堂で親子丼を食べました。見知らぬ土地で見知らぬ大衆食堂に入るのは勇気が入りますが、いざ入ってみるとけっこうおいしいものにありつけるんですよね。
さて、宇和島駅に戻ります。
「宇和海7号」が到着。
12:37に松山からの1057D特急「宇和海7号」が到着し、これが折り返し12:47発の岡山行き22D特急「しおかぜ22号」になります。一日を通じて二本だけある宇和島から岡山へ直通する「しおかぜ」です。気動車の「しおかぜ」はちょっと稀少かも。車両は2000系の4両編成、しかもアンパンマン列車です。先頭4号車は喫煙車の自由席なので、僕は3号車の禁煙自由席車に席を占めます。行き先は八幡浜。宇和島からわずか31分のショートトリップです。
折り返し「しおかぜ22号」に。
▲「しおかぜ22号」はアンパンマン列車。松山方は松山で増結があるので切妻形の顔、そして食パンマン。