毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

街の爆竹屋さん

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818201719.jpg ▲テントの店頭に並ぶいろとりどりの爆竹と花火たち。

 この記事は、2月6日午後11時(現地時間)に書いております。

 あと一時間ほどで中国は新年を迎えます。旧正月のことを「春節」といいますが、中国の人々にとっては一年でいちばんだいじな行事です。

 春節を迎えるに当たって、爆竹と花火は欠かせません。今、あと45分で新年ですが、外はものすごいことになっています。市内全域で爆竹と打ち上げ花火が鳴りまくり上がりまくっており、耳をつんざくばかりの轟音と硝煙に全市が覆われています。大きな花火が上がると地響きがします。閃光が走ります。やかましいです。うるさいです。危険です。90年代の初めに、爆竹は危険だというので都市部で爆竹を鳴らすことは禁止されましたが、3年ほど前から復活しました。やっぱり爆竹と花火のない春節は考えられません。

 さて、この爆竹と花火、どこで売っているかと言いますと、春節が近づくと街角にテントを張った爆竹屋さんが出現するのです。ここで、ありとあらゆる爆竹と花火を買うことができます。今日は近所の交差点の角に出ていた爆竹屋さんの写真を撮ってみました。ほんとうに色とりどりです。巻いてあるのが爆竹です。これぐらいの大きさの巻きだと一万発でしょうか。5000発の巻きで50元(=約800円)ぐらいからあります。箱形のものは打ち上げ花火です。大小さまざまです。大きいものは箱の高さが1m近くあるものもあり、「十六連発」などと書かれていますが、隅田川の花火大会にも劣らないような大きくて立派な花火が打ち上がります。こちらは数百元、高いものでは日本円で1万円近くするものもあります。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818201731.jpg 交差点の角に忽然と爆竹屋さん。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818201714.jpg 店舗はテントで組んだだけ。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818201725.jpg ▲一巻き10000発の爆竹やら大小さまざまな打ち上げ花火やら……。

 中国人は、このような爆竹屋さんから個人で山ほど爆竹と花火を買い求め、今まさにこの時間に鳴らしまくっています。上げまくっています。テレビの音も聞こえません。やかましすぎます。自分の家の窓から爆竹を吊して鳴らしている人もいます。自分の団地の敷地内でも遠慮なく打ち上げるので、花火が爆発する高さにある階の窓ガラスに火の粉が飛んできてガラスが割れることもあります。去年は17階にある我が家の窓ガラスも黒焦げになりました。敷地内の芝生や街路樹は真っ黒に焦げてしまいます。もちろん市内では火事も起きているでしょう。でもやめられません。春節に、爆竹と花火だけはやめるわけにいきません。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818201741.jpg ちなみに爆竹をやったあとの姿。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818201750.jpg 明朝は燃えかすの山が出現予定。

 あ、あと15分で春節の元旦になります。外の爆竹と花火はますますすごいことになってきました。こりゃたいへんです。そして中国人は、12時になって元旦を迎えたら餃子を食べます。日本における年越しそばみたいなものです。日本国内では今「餃子」というとたいへんなことになっているようですが、中国のお正月には、爆竹や花火と同じように餃子が欠かせません。僕も茹でて食べることにしようと思います。

 それではみなさん良いお年を。春節快樂、萬事如意、恭禧發財!