毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

2007・年納め全国どさまわり行(その23;あかつき)

【2009年11月6日の追記】

 2007年暮れのどさまわり旅日記の記事を、書庫移設に伴いリバイバル掲載しています。

 ようやく新しい書庫「あかつき(07暮・年納め)」のメイン、寝台特急「あかつき」が登場しました。2008年3月15日のダイヤ改正で姿を消してしまった関西圏発着最後のブルートレインです。このときは最初で最後の長崎からの乗車を体験しました。もちろんレガートシートも初体験。とっぷりと日の暮れた冬の長崎駅で発車を待つED76-70のヘッドライトが印象的でした。長崎駅のホームに定期のブルートレインが姿を現すことはもう二度とありません……。

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https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818140003.jpg ▲長崎からは寝台特急「あかつき」で。

 2007年12月1日(土)、長崎発。

 12月ともなれば九州長崎と雖も日が暮れると冷え込みます。快速「シーサイドライナー」で到着した長崎駅のホームに吹く風に思わず「寒い!(+_+)」。

 次に乗る列車の発車時間は19:47。それまでに夕食をと思いましたが、午後3時過ぎに食べた佐世保バーガーがまだ腹の中で自己を主張しているので、ちゃんぽんも皿うどんトルコライスもあきらめて、駅ビルで「大村寿司」の弁当を買い、タリーズカフェで本を読みながら発車時間を待つことにしました。

 そろそろ19時半。ホームへ出ることにします。

 4番線には19:25発肥前山口行き普通列車2874Mが停車中。817系です。これが行ってしまい、19:29に2037M特急「かもめ37号」が到着し、19:30発の2046M特急「かもめ46号」が走り去ると、いよいよ4番線に推進運転で目指す列車がゆっくりと入線してきます。

 19:47発、34レ京都行き寝台特急「あかつき」です。

 もともとの計画でも「あかつき」に乗ることにしていたのですが、帰国前に今春の改正での「なは・あかつき」の廃止を知り、ますます「あかつき」がはずせなくなりました。ただ、本当は京都まで乗り通したいのですが、今回の乗車区間は長崎から岡山まで。乗車区間が短いことと今まで乗ったことがないことから、今回は「レガートシート」に乗ることにしました。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818135948.jpg この表示もまもなく消える。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818135952.jpg 肥前山口行き2874M。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818135956.jpg 「あかつき」が推進運転で入線。

 「あかつき」は6両編成。先頭が10号車「レガートシート」、最後尾5号車と9号車が開放式B寝台、8号車はソロ、7号車はツインとシングルツイン、6号車はシングルデラックスという、短いけれどバラエティに富んだ編成です。そしてそれを牽引するのは真っ赤なED76-70。「なは」と「あかつき」を合体させたヘッドマークを掲げています。
 「あかつき」のホームにはちらほらとファンらしき人々が見えます。僕はこの日は「レガートシート」に乗車しますが、「レガートシート」にも撮影機材を抱えた乗客がけっこう乗っています。

https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/d4/c0/mainichigaharu/folder/1789513/img_1789513_31917474_3?1202224699 JR西日本仕様の方向幕。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818140022.jpg レガートシートの車内。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818140019.jpg 車端部にはミニロビーも。

 全体として長崎から乗り込んだ人は少ないようで、4番線は終始閑散としたまま発車時間を迎えます。これなら廃止になってもしかたがないか……そんなふうには思いたくないけれど、でもそんな気がしてしまう寂しい旅立ちです。終点京都まで836.9km、12時間06分の道のりがスタートします。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818140009.jpg ED76-70の牽引でスタート。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818140015.jpg ▲こうして長崎駅を発車していくブルトレを見られるのも今年3月まで。