毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

2007・年納め全国どさまわり行(その13;久寿玉)

【2009年10月12日の追記】

 2007年暮れのどさまわり旅日記を、書庫移設に伴ってリバイバル掲載をしています。

 飛騨高山銘酒「久寿玉」、飲みたいなあ。20歳になって最初に出会った日本酒が僕にとっては「久寿玉」だったかもしれません。なかなか手に入らないのでめったに飲むことはないですが、酒造まででかけていって買った日本酒は今のところこれだけです。前回平瀬酒造の写真を撮らなかったので、また行きたいなあ。

 高山って、観光客向けなところもあるけれど、いい町ですよね~。何度でも通ってしまいます。ちょうど秋の高山祭りが終わったところですが、高山祭りは見たことないです。すごい人出なのでしょうが、一度は高山祭りのときにも寄ってみたいものです。

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            ▲飛騨高山平瀬酒造の銘柄「久寿玉」。左が「まるいちや」、右が上撰。

 2007年11月29日、飛騨高山。

 今回敢えて高山に降りたのにはワケがあります。

 僕は日本酒を飲むのが好きなのですが、とりわけ飛騨高山平瀬酒造の「久寿玉(くすだま)」が大のお気に入り。学生時代に一枚だけ余った青春18きっぷをどうやって使おうかと思案し、当時の大垣夜行で東京を発ち、岐阜で高山本線に乗り換えて高山へ行き、高山で数時間過ごして富山へ抜け日本海回りで東京へ戻るという一日コースをやりました。そのときに高山の酒屋さんで「ここでいちばん飲まれているのはなんですか」と尋ねたら言われたのが「久寿玉」でした。東京に戻って仲間と集まって飲んでみるとまあ飲みやすくて美味い酒でした。以来大の「久寿玉」ファンになったのですが、これが東京では手に入らないのです。名古屋あたりでもなかなか見かけないので、岐阜に行ったときに忘れずに買うようにしないといけません。

 そんなわけで久しく飲めずにいたお酒だったのですが、昨年10月、一時帰国のために乗った全日空の機内で出された日本酒が、なんとこの平瀬酒造の日本名門酒会オリジナル商品純米吟醸酒「久寿玉まるいちや」だったのです。これもまたなかなか美味しく、にわかに「久寿玉」をとっくりと飲みたくなり、たまたま今回富山に行くことになっていたので、それならば高山に寄って「久寿玉」を仕入れていこうと思ったというわけです。

 さて、高山駅のコインロッカーに荷物を預け、平瀬酒造を目指します。時間はあるので、上三之町の古い町並みをのんびり歩いて抜けていきます。平日ですが大勢の観光客で小道はずいぶんな賑わいよう。高山ってほんとに人気のある観光地なんですねー。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818135527.jpg 高山に到着~。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818135538.jpg 古い町は観光客でいっぱい。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818135534.jpg 地酒を扱う「飛騨地酒蔵」。

 この界隈には飛騨高山の酒蔵がいくつか集まっていますが、目指す平瀬酒造は上一之町のはずれ、飛騨護国神社から下ってくる細く狭い道に面したところにあり、少し引っ込んだところなのでつい探しあぐねてしまいそうな場所です。写真を取り損ねてしまいましたが、杉玉を軒に吊したどっしりとした門構えに思わず中へ入るのをためらいそうになりますが、中に入ってみると、土間の作業場の奥に事務所があり、商品やパンフレットも展示されていて、事務所の中からすぐに酒造のかたが出てきて対応してくださいました。さっそく「まるいちや」を3升、最も代表的な銘柄「久寿玉」の上撰を2升、手作り純米を1升、合わせて一升瓶6本を求めました。そのうち2本は瀋陽へ持って帰ってきましたので、これから迎える旧正月に開栓してたっぷり正月気分を味わおうと思います(^-^)。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818135542.jpg 明治28年築の旧高山町役場。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818135546.jpg しつこいですが「久寿玉」。

 さて、高山での用事は無事済みました。駅に戻って再び高山本線を南下します。この日の宿は美濃太田駅前。大学時代の同級生と再会し、一晩飲むことになっているのです。
 高山駅のホームに出ると、中線に5両編成のキハ85系が移動していきました。14:20に到着した27D特急「ワイドビューひだ7号」の引き上げでしょうか。
 まもなくホームにやってきた列車は14:42発の1032D特急「ワイドビューひだ12号」。富山から3両編成でやってきて、高山で前方にさらに3両を増結します。僕は高山で連結されるほうの自由席車(2号車)に乗って高山を離れます。美濃太田までは途中下呂に停車するだけで所要1時間42分。車販のコーヒーを飲みながら再び沿線の車窓を楽しむことにしましょう。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818135551.jpg 高山駅に戻ってきました。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818135555.jpg 「ワイドビューひだ7号」かな?