毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

2007・年納め全国どさまわり行(その10;猪谷駅)

【2009年10月6日の追記】

 中秋も過ぎて、北京もだんだん秋が深まり夜は肌寒くなってきました。

 2007年暮れのどさまわり記事を、書庫移設に伴ってリバイバル掲載しています。

 そうそう、このときは、災害で長らく不通区間が生じていた高山本線に、復旧後初めて訪れ、富山から猪谷で乗り換え、高山へと抜けたのでした。高山本線が復旧全通したのはよいですが、その時すでに神岡鉄道は姿を消してしまっていて、猪谷駅の妙に広い構内にわびしさを感じました。沿線は晩秋の紅葉が美しかったですが、今年は今頃はまだ紅葉には早いでしょうか。

 それではリバイバルを、どうぞ。

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https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818135402.jpg ▲晩秋の紅葉が残る奥深い山へと分け入っていく富山行き普通列車

 2007年11月29日、猪谷駅。

 連続するトンネルをいくつかくぐり、富山から47分で終点猪谷に到着しました。こちらの到着を待っていた富山行き861Dが反対側のホームから入れ違いで出発していきました。あれっ、この富山行きは……キハ120ではありません。このワインレッドは、氷見線とか越美北線とかにいるキハ58とかではないかいな?2両編成で、富山方の車両はキハ28-2346と記されています。前回来たときに861Dに乗りましたが、そのときの車両はキハ120でしたから、その後車両運用が変わったのですね。富山~猪谷間はキハ120の独擅場と思っていましたのでこれには少々驚きました。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818135406.jpg 猪谷へもキハ28が乗り入れ。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818135411.jpg キハ120-347の富山方は赤。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818135414.jpg 高山方は緑に塗り分け。

 前回、2006年の夏にこの猪谷を訪れたときは、角川から代行バスで来たのでした。角川~猪谷間の災害による不通が3年にも及び、昨年9月8日にようやく全線が開通しました。そのこともあって高山本線を久しぶりに鉄道で全線乗り通してみたくなり、今回敢えて富山から高山本線を抜けるルートにしたのです。

 猪谷では30分ばかり待ち合わせ時間があるので構内をうろうろします。瓦屋根の立派な駅舎がありますが、切符売り場の窓口はカーテンで閉ざされ、無人駅の寂寥が漂います。
 それなりに混んでいた富山からの列車を降りた人々の多くはそのまま高山行きへ乗り換えるようで、みんなホームにたたずんだり駅舎の中のベンチに腰を下ろしたりと思い思いに待ち合わせ時間を過ごしています。山里の駅ののどかさに僕もホームで深呼吸です。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818135418.jpg 広い構内がなんだか寂しい。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818135422.jpg ▲前回2006年の夏にはここへは代行バスでやってきた。