毎日ヶ原新聞

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【社説】ブルトレ運行を支える脇役たち

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 青森にやってくるブルトレも、今やもう一日たった4本になりました。「あけぼの」と「はまなす」が1本ずつと、「日本海」が2本。これが春になると「日本海」が1本減ってしまいます。青森行きのブルトレはたった3本になってしまうのです。

 そんな青森発着のブルトレの運行を支えている欠かせぬ脇役がいます。それはDE10形ディーゼル機関車機関車。支線短距離の運転と入換用を兼ね備えた汎用機関車として1960年代から70年代にかけて製造された車両です。

 ふと考えてみると、東京駅にしろ上野駅にしろ京都駅にしろ長崎駅にしろ、それからたぶん札幌駅も、ブルトレの入線時や到着後の引きあげ時は、牽引機がそのままその任にあたりますよね(熊本駅はどうでしょう?)。
 ところが、青森駅ではむかーしから入線と引きあげはDE10の役目なのです。それは今も変わっていません。「あけぼの」などの編成を車両センターからDE10が引っ張ってきて入線させると、単機で来ていたEF81など電気機関車が先頭に連結されますし、到着時は先頭で牽引機の切り離しが行われている間に最後尾にDE10が連結され、車両センターへの引きあげを待つという段取りです。青森は、客車や電車の車両センターと機関車を扱う車両センターが市の東西に分かれているので、昔からこのような運用になっているのでしょう。

 青函連絡船が運航されていた頃や客車列車全盛なりし頃は、貨車や客車の入れ替えにたくさんのDE10が青森駅構内で活躍していました。それが今では、青森駅でDE1Oを見かけることができるのは、ほとんどこのブルトレの入線・引きあげの時だけになってしまい、使われいるのはDE10-1122とDE10-1761の2両だけのように思われます。

 上の写真は、昨年12月20日の午前11時40分頃、青森車両センターから青森駅へ単機で向かうDE10-1122です。まもなく「日本海3号」が到着する時間ですから、「日本海3号」の引きあげの任に向かっているところというわけです。

 ブルトレの減少は、脇役であるDE10の活躍の場の減少でもあります。08年の鉄道シーンはますます寂しいものになってしまうのかもしれません。それでも毎日変わらずがんばっているDE10に今年も声援を送りたいと思います。