毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

【社説】「なは・あかつき」も廃止へ

イメージ 1 ▲12月1日、長崎駅に入線し、19:47の出発を待つ34レ「あかつき」。牽引はED76-70が担当。

イメージ 2 ▲機関車のすぐ後ろの10号車は普通車指定席の「レガートシート」。長崎からは6両編成での出発。

イメージ 3 ▲「あかつき」を下関から引っ張ってきたのはEF66-51。早暁05:01、岡山に到着。

 関西圏と九州を結ぶ寝台特急で唯一残っていた「なは・あかつき」も来春のダイヤ改正で姿を消すことになったそうです。

 たまたま今回、佐賀と松山へ行く用事があったので、佐賀から佐世保へ車で移動し、佐世保から大村線経由で長崎へ出て、そして長崎から岡山まで、「あかつき」のレガートシートに乗ることにしました。その時の詳細はまた別途レポートさせていただくとして、今日は、12月1日の長崎駅ホームで出発を待つ「あかつき」とその牽引ED76-70の姿と、翌朝、まだ夜明け前の人けの少ないしんとした岡山駅に到着したときの牽引機EF66-51の姿をお見せしたいと思います。

 今まで、「なは・あかつき」の頃に「あかつき」には京都から肥前山口まで、「なは」には小倉から京都まで、「彗星・あかつき」だった頃に「彗星」のほうで京都から別府まで、それぞれ一回ずつ乗ったことがあるだけで、「あかつき」が長崎駅に入っているのを見たのはこれが初めてです。すでに名残を惜しもうとする鉄道ファンもちらほら見られ、レガートシートはむしろ短い区間(長崎から諫早までとか、鳥栖、博多までとか)だけ乗っていくファンが多く、レガートシートで夜を明かした乗客がとても少なかったのは寂しい気がしました。

 九州新幹線博多~新八代間開業がすでに視野に入っており、山陽新幹線との直通が発表されてしまった以上、関西圏発着の夜行列車が姿を消すのは自然の流れかもしれません。いえ、夜行列車のニーズは、旅行であれビジネスであれ、必ず少なからずあると僕は信じているのですが……