「出雲」に乗って初詣⑦(木次線・亀嵩)
2005年1月4日、木次→亀嵩。
1月4日の朝は、奥出雲湯村温泉「湯乃上館」で迎えました。
古い木造二階建ての造りで、二階が客室階。部屋数は5部屋だけれど1日2組しか宿泊客を受けないとのこと。お正月ということもあって夕食には地元の素朴な正月料理が供され、静かな山あいの古びた民家のような一室でのんびりと一夜を過ごすことができました。宿そのものには浴室はなく、玄関を出てすぐ向かいの温泉共同浴場へ行かなければなりませんが、早朝は宿泊客だけが利用できるので、朝食前のひとっ風呂を、誰に気兼ねすることもなく思う存分(^-^)。
宿をこの場所に選んだのは、1日2組しか泊まれない小さな宿だというのに惹かれたというのもありますが、最寄り駅が木次駅だという理由もありました。湯村温泉と木次駅はバスで20分ほど。
木次線と言うと、出雲坂根の三段スイッチバックをまず連想するでしょう。しかし今回の目的地はスイッチバックではなく、亀嵩駅。松本清張の小説「砂の器」でJR羽越本線羽後亀田駅とともに一躍有名になりました。70年代に映画化され、最近はSMAPの中居くんを起用したドラマもありましたね。中学生ぐらいの時に「砂の器」を初めて読んで以来、ずっと亀嵩を訪れてみたかったのです。
木次線と言うと、出雲坂根の三段スイッチバックをまず連想するでしょう。しかし今回の目的地はスイッチバックではなく、亀嵩駅。松本清張の小説「砂の器」でJR羽越本線羽後亀田駅とともに一躍有名になりました。70年代に映画化され、最近はSMAPの中居くんを起用したドラマもありましたね。中学生ぐらいの時に「砂の器」を初めて読んで以来、ずっと亀嵩を訪れてみたかったのです。
木次駅。
さて、朝の木次駅。
亀嵩まで運んでくれるのは、宍道発木次行き1443Dの区間延長運転となる出雲横田行き普通列車9443D。キハ120形一両編成。1番線からは出雲横田発宍道行き1446Dが発車していきます。9443Dは2003年12月1日の改正から走り始めましたが、今は姿を消してしまったようですね。同じキハ120形でも、9443Dは200番台車なので車内にクロスシートがありますが、1446Dは0番台車でオールロングシートです。カラーリングも少し違っていますね。どちらもイエロー系というか山吹色というか、柔らかい感じがしてよいです。
亀嵩まで運んでくれるのは、宍道発木次行き1443Dの区間延長運転となる出雲横田行き普通列車9443D。キハ120形一両編成。1番線からは出雲横田発宍道行き1446Dが発車していきます。9443Dは2003年12月1日の改正から走り始めましたが、今は姿を消してしまったようですね。同じキハ120形でも、9443Dは200番台車なので車内にクロスシートがありますが、1446Dは0番台車でオールロングシートです。カラーリングも少し違っていますね。どちらもイエロー系というか山吹色というか、柔らかい感じがしてよいです。
2番線で出発を待つ9443D。
1番線には宍道行き1446Dが到着。
08:25に木次を出発した9443Dは、山道を日登、下久野、出雲八代と停車して、次の出雲三成では出雲横田からの1448Dの交換待ちでしばらく停車。出雲三成駅は仁多町の中心だけあって駅舎には特産市やコンビニなども併設されており、周辺の集落もかなり大きい印象です。
亀嵩駅正面。なんか民家みたい。
雪の中に、ぽつんと。
島根県と言ってもこのあたりはかなりの山間部。年末の冷え込みでだいぶ雪が積もったようです。
しかし、亀嵩駅は、映画やドラマのイメージとは違って、短くて狭いコンクリートのホームと、なんの変哲もない平屋の小さな駅舎があるだけです。隣接する蕎麦屋は全国的にも有名らしいですが、年始なので営業しておらず、周辺の民家もひっそり。
しかし、亀嵩駅は、映画やドラマのイメージとは違って、短くて狭いコンクリートのホームと、なんの変哲もない平屋の小さな駅舎があるだけです。隣接する蕎麦屋は全国的にも有名らしいですが、年始なので営業しておらず、周辺の民家もひっそり。
いや、とにかく念願の亀嵩駅へ来ることができました。それでよいではないですか。
ひとしきり「砂の器」に思いをはせたあとは、亀嵩駅前からバスに乗って出雲三成駅へ出て(仁多交通バス(今は奥出雲交通バス?);亀嵩09:32→出雲三成09:45)、出雲三成発10:32の宍道行き1450Dに乗って戻ります。1450Dは0番台車でオールロングシート。備後落合から宍道へ直通する数少ない列車だからか、車内には一見して「鉄」とわかるみなさまがたくさん乗っておりました。